beacon

W杯戦士大活躍!CKから遠藤2発槙野弾で浦和が快勝!!名古屋は14戦未勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加

[7.18 J1第16節 浦和3-1名古屋 埼玉ス]

 W杯戦士の3ゴールで浦和レッズが後半戦の好発進を決めた。ホームに名古屋グランパスを迎えた浦和は、いずれもMF柏木陽介の蹴ったCKからDF遠藤航が2得点と、DF槙野智章の得点して、3-1で快勝。リーグ戦は4試合ぶりの勝利となった。一方の名古屋はリーグ14戦勝ちなしとなった。

 W杯期間の中断を経て、約2か月ぶりにJ1が再開。埼玉スタジアムでは後半戦の巻き返しを期すオリジナル10同士の対戦となった。

 浦和は15節を終えて勝ち点17の14位。前半戦は監督交代を行うなど、激動のシーズンとなっている。W杯の戦いを終えたDF槙野智章やDF遠藤航がスタメンに並び、後半戦のスタートダッシュを目指す。

 一方の名古屋は唯一の勝ち点一桁の9で最下位に低迷。リーグ戦は13戦勝ちなしと泥沼のまま中断期間を迎えた。中断期間で守備面の立て直しを図るべく大型補強を敢行したが、登録は次節から。今節は既存メンバーの底力が試される。[スタメン&布陣はコチラ]

 蒸し暑さの残るピッチで、序盤から白熱の好ゲームが展開された。名古屋が前半8分にFKの流れからFWジョーが飛び出してつま先に当てるシュートでゴールを狙うが、GK西川周作が落ち着いて弾き出す。同22分にはFWガブリエル・シャビエルの強烈なミドルシュートが飛ぶが、クロスバーに嫌われた。

 そんな中で落ち着いて名古屋のパス回しに対応していた浦和が先制に成功する。後半40分、左サイドでCKを獲得すると、MF柏木陽介のキックがゴール前に入る。これに走り込んだDF遠藤が何なく頭で合わせ、スコアを動かす。ドフリーで飛び込む、お手本のようなゴールが決まった。

 しかし名古屋も前半ラストプレーで同点に追いつく。中央でボールを持ったシャビエルが、迷わず左足を振り抜く。クロスバーに当てたミドルと同じような位置からシュートを狙ったが、今度はDFマウリシオに当たってコースが変わる。ただこれが幸い。ボールはゴール左隅の絶妙なコースに飛び、ゴールネットに突き刺さった。

 後半も緊迫した展開は続く。後半11分には名古屋がDF和泉竜司のミドルでゴールを狙うが、西川の好セーブに阻まれる。同19分には浦和が右サイドから決定機を作り、遠藤が中央に折り返すが、DF櫛引一紀にカットされ、走り込んでいたFW興梠慎三まで届かなかった。

 だがまたも浦和がセットプレーから勝ち越しに成功する。後半25分、左サイドで獲得したCKを柏木が蹴ると、ファーサイドで競り勝った槙野が頭に当てる。クラブOBの日本代表MF原口元気がスタンドで見守る中、W杯戦士の2ゴールで浦和が試合を優位に進めた。

 浦和は止まらない。後半32分、再び左サイドでCKを獲得すると柏木のクロスが今度はニアへ。走り込んだ遠藤が頭に当てると、シュートは右サイドネットに飛び、勝利を決定づける3点目になった。

 善戦したかのように見える名古屋だが、結果が3失点敗戦では、前半戦と何も変化はない。これでリーグ戦の未勝利は14戦。残留圏の15位長崎との差は8差のままだが、このままでは1年でのJ2降格が現実のものになってしまう。クラブワーストはJ2に降格した2年前に記録した18戦未勝利だが、その更新だけは何としても避けたい。

(取材・文 児玉幸洋)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2018シーズンJリーグ特集ページ

TOP