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[nb championship U-13]身長146cmの小さなボランチ、C大阪U-13MF清水が印象的なプレー

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C大阪U-13の小柄なボランチ、MF清水大翔は印象的なプレー

[7.23 nb championship U-13決勝 FC LAVIDA 0-1 C大阪U-13 時之栖うさぎ島G]

 身長146cmのボランチは、全国大会級の戦いの中で小さく映る。だが、そのMFが相手をいなし、攻撃のテンポを上げ、判断良くボールを奪い取ってしまうのだから面白い。セレッソ大阪U-13の金晃正監督によると、MF清水大翔のプレーは他チームのコーチ陣からも注目を集めていたのだという。

 その指揮官も「あの子がいるからバランスが取れる」と信頼。判断の速さ、精度で小さな体を補うMFは準決勝でセカンドボールを回収し、受けてからの素早いパスを通して続けていた。後半開始からの交代出場となった決勝でも相手に寄せられる前に出すパスでチャンスの起点に。チームのバランスを取りながら要所を締め、後半は相手に流れを渡さなかった。

「自分は身体が小さいので、一発で飛び込んだりしたらあっさりかわされてしまう。粘り強くやることと、攻撃はできるだけ判断を速くしないと身体が弱いので判断が遅くなると当てられて潰されてしまうから、そこは判断を速くして自分が運んだり、パスをしたりしようと考えています」

 本人は自分のシュートシーンを増やせなかったことを悔しがっていたが、それでもボールに絡み、チャンスを作り出したことについては笑みも見せていた。「将来、世界で戦える選手になりたい」という清水はW杯で活躍したルカ・モドリッチやエンゴロ・カンテを憧れの選手に挙げる。彼らのように判断や技術の部分を極めていく意気込みだ。

 今回、強豪同士の対戦を勝ち抜いて優勝したが、満足感はない。「ここで1位になったからって満足せず、自分を伸ばしながらチームも強くしていきたいです」。体格で劣っても印象的なプレーができることを証明したMFは、世界を目指して貪欲にレベルアップする。

(取材・文 吉田太郎)



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