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22本のシュートで1点では「物足りなかった」…U-21代表・森保監督が指摘した課題

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U-21日本代表を率いる森保一監督

[8.14 アジア大会GL第1節 U-21日本1-0ネパール チカラン]

 ボールポゼッションは63%対37%。そして放ったシュート数は22本対1本。CKの数も7本対0本と圧倒的に押し込んだ。しかし、アジア大会初戦グループリーグ第1戦ネパール戦でU-21日本代表は、わずか1ゴールのまま試合終了を迎えた。

 幸先は良かった。前半7分にMF長沼洋一(岐阜)のラストパスをMF三笘薫(筑波大)が蹴り込んで先制に成功。しかし、「日本の良さをネパールが消してくるための戦術を準備してきたことで、我々が厳しい戦いを強いられた」と森保一監督が振り返ったように、ネパールの戦い方は徹底していた。

 日本が採用する3-4-2-1の両アウトサイドにマンツーマンでマークをつけ、時には6バックとなって対応。日本はゴール前のスペースは消され、ネパールの守備を崩し切るのには手を焼いた。厳しい状況の中でも「チャンスは十分に作った」ものの、相手GKのファインセーブに阻まれ、なかなか追加点は生まれない。そして、スコアボードの数字が「1」から増えないまま、試合終了のホイッスルが吹かれた。

 大会初戦。準備期間もほぼなかった。大事な一戦での1-0の完封勝利に、「無失点で初戦を終えることができて、勝つことができたのは良かった。今日の試合では勝利が非常に大事で選手にも『よく頑張った』と言いたい」と指揮官は選手たちを労ったが、一方で課題も口にしている。

「物足りなかった部分は2点目。2点目が入っていれば、さらに追加点という形につながった。2点目、3点目と追加点を取るチャンスは作れていたので、そこで試合を決める追加点を奪いたかったというところで、次への課題が残った」

 次戦は中1日で行われるグループリーグ第2戦パキスタン戦。「相手のことをしっかり分析して勝つ。力を発揮できるように準備していきたい」と必勝を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
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