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[SBSカップ]クラセンMVPのGK梅田「今置かれている状況で何ができるかが大事」

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静岡ユースGK梅田透吾はPK戦で敗れたものの、U-18日本代表を完封

[8.17 SBSカップ第2節 静岡ユース 0-0(PK2-3)U-18日本代表 愛鷹]

 日本クラブユース選手権(U-18)大会で清水ユースの16年ぶりとなる日本一に貢献し、同大会のMVPに選出されたGK梅田透吾はU-18日本代表相手に80分間無失点。「今日も、クラセンも周りが良かった。みんながちゃんとやってくれたからだと思います」。DF陣が集中した守りを見せ、シュートコースを限定。この日は梅田がビッグセーブでチームを救うようなシーンはなく、守備陣がもたらした無失点であることを強調していた。

 独特のリズムと感性、センスを持つ守護神。彼の存在がチームに安心感を与えている。無駄のない動きでDFラインの背後を広範囲にカバーし、素早いキック、スローで相手FWを置き去りにして攻撃をスタート。そして、相手の少ないチャンスを的確なセービングで封じた。

 クラブユース選手権の優勝によって自身初の日本一。真夏の7試合を戦い抜き、やり切った感もあったというが、それに浸ることなく次の目標へ向かってスタートしている。今はトップチーム昇格が最大の目標。世代を代表する守護神である注目GK梅田はトップ昇格が有力視されているが、それが決まるようにプレーで評価を勝ち取り、結果を残し続けるしか無い。

「上がれなかったらどうしよう、という気持ちもあります。上がりたい気持ちが強い。プロに行ってやりたい。今置かれている状況で何ができるかが大事だと思う」。同世代の選手たちがプロ契約を結んだり、Jデビューを果たしているが、周囲の活躍を気にすることよりも、自分のことだけを考えて日々を過ごしている。

 日本一を獲得したことで周囲からの目が少し変わったと感じているという。ただし、日本一は仲間たちと普段からやってきたことを続けてきたからこそ掴んだ結果。今後もブレずに目標達成を目指して成長する。 

(取材・文 吉田太郎)
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