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U-21代表DF大南拓磨、2度目の追加招集も前向き「チャンスをもらえる立場にいる」

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U-21日本代表DF大南拓磨(磐田)

 3月のパラグアイ遠征に続いての追加招集となった。当初、発表されたアジア大会メンバーに名前がなかったU-21日本代表DF大南拓磨(磐田)だが、インドネシアの地でチームと同じ時を過ごしている。

 U-21日本代表メンバーが発表された8月3日から8日後、アウェー神戸戦後のホテルで追加招集が大南に知らされる。気持ちは所属する磐田に向けられていたものの、「自分はすぐに気持ちを入れられる」とインドネシアへと飛び、U-21代表に合流。初戦のネパール戦こそベンチで見守るも、続く第2戦パキスタン戦では先発出場を果たし、前半9分には左サイドからの正確なパスでFW旗手怜央(順大)の得点をアシストするなど、90分間ピッチに立ち続けて4-0の完封勝利に貢献した。

「そんなに前から来る相手ではなかったので、自分で前に持ち運んで行こうと決めていた。そういう面ではしっかり周りを見ながらプレーできたので、手応えを感じる部分もあった」

 森保ジャパンは発足後、5度の活動を行っており、大南は初陣となった昨年12月のM-150杯(タイ)メンバーには選出された。その後のAFC U-23選手権、トゥーロン国際大会では招集外となり、パラグアイ遠征とアジア大会では追加招集となったが、「こうやってチャンスをもらえる立場にいる」と視線は常に前に向いている。

 今は当落線上にいるのかもしれない。しかし、ここからの自身の頑張り一つで、立場を逆転させる可能性は十分にあるということだ。「ディフェンスでのリーダーシップやビルドアップの質」という課題を克服しつつ、「これからは結果も求められてくるので、自分が出た試合は無失点でいく。それが、ここで生き残っていくためには必要」と結果を残し、自身の存在価値を証明していこうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
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