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延長オファーを断った末に選んだ「厳しい道」、柏復帰・鈴木大輔の覚悟

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「経験を伝えていきたい」と柏への復帰に意気込む鈴木大輔

 スペインから柏レイソルへの“電撃復帰”が発表されたDF鈴木大輔。三協フロンテア柏スタジアムでのルヴァン杯準々決勝第2戦を前に、同スタジアムで会見が行われた。

 新潟を経て2013年から3シーズン、柏の守備の要としてプレーした鈴木は、16年2月にスペイン2部のヒムナスティック・タラゴナへ。同クラブで2シーズン半プレーしたが、延長契約のオファーに断りを入れたという。

「フリーになって、28歳、センターバックとしてどんな可能性があるのか見たかった」鈴木は、スペイン1部クラブへの道を模索した。スペイン2部でプレーしているときも「個人での1部昇格」という思いを明かしていた鈴木からすれば当然のことだが、その想いはかなわなかった。「1部への道がなかったのは力不足」。鈴木は新たな道へ踏み出した。

「新しいチャレンジをしたくてチームを変える」と期していた鈴木は「いくつかのクラブとコンタクトをとっていた」中で、なぜ古巣を選択したのか。「何が一番自分にとって厳しい道になるか、と思ったときに、1回在籍したチームに戻ってきて活躍するのは難しいと感じている」。柏を「特別なクラブ」と感じていることも決め手のひとつになったという。

 リーグで15位に沈む柏の課題は、失点がかさんでいる守備の立て直し。チームとサポーターが鈴木に期待することは明白だ。「自分が入ったから特別何かが変わるとは思っていない。ボールがよく動くとか、失点が急激に減るとか、そういうことではない。ただ、経験を伝えたりとか、自分のキャラクターを全面に押し出すことで、チームの勝ちの可能性を上げることは確実にできると思う」と自信をのぞかせた。

 ザックジャパン時代は日本代表での出場歴もある鈴木。今月、森保一新監督が初陣を迎える日本代表への復帰も当然視野に入っている。「もちろん、次狙っている。この移籍がひとつカギになると思っている」。そのためにも、まずは黄色いユニフォームで活躍することを誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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