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ロシアW杯組との融合図る森保J、主力6人復帰も乾らは選外

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ロシアW杯決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦のスタメンのうち6人が森保ジャパンに初招集された

 ロシアW杯組との“融合”を図る。日本代表森保一監督は4日、都内で記者会見を行い、12日のキリンチャレンジカップ・パナマ戦(デンカS)、16日の同ウルグアイ戦(埼玉)に向けた日本代表メンバー23人を発表。ロシアW杯メンバーからDF長友佑都(ガラタサライ)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF原口元気(ハノーファー)、MF柴崎岳(ヘタフェ)、FW大迫勇也(ブレーメン)の6人がW杯以来の代表復帰を果たし、森保ジャパンに初選出された。

 森保ジャパンの初陣となった9月11日のコスタリカ戦(3-0)に参加したロシアW杯組はGK東口順昭(G大阪)、DF槙野智章(浦和)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、MF遠藤航(シントトロイデン)の4人のみ。うちW杯で試合に出場したのは槙野だけで、いわゆる“レギュラー格”は一人も招集されなかった。

 今回、復帰した6人のうち柴崎、酒井、吉田、長友の4人はロシアW杯で全4試合に先発し、大迫と原口も3試合に先発。日本の16強入りに大きく貢献した主力選手が新たに森保ジャパンに加わる。森保監督は会見で「前回のキリンチャレンジカップの選手に今回招集した選手をプラスして、チームにどういう化学反応が起こるか」と期待したうえで、「若い選手にいろんな経験を言葉で、そしてプレーで伝えていけるように、チームとしていろんなものを継承していけるようにしていければと思う」と述べた。

 一方、ロシアW杯で主力を担いながら招集されなかった選手もいる。日本代表からの引退を表明したMF長谷部誠(フランクフルト)、負傷離脱中のMF香川真司(ドルトムント)、DF昌子源(鹿島)はともかく、MF乾貴士(ベティス)、GK川島永嗣(ストラスブール)がリストから漏れ、ロシアW杯メンバーの海外組ということで言えばFW岡崎慎司(レスター・シティ)、FW武藤嘉紀(ニューカッスル)、MF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)も選外となった(MF本田圭佑とDF酒井高徳は代表引退を表明している)。

 年齢のほか、川島の場合はクラブで第3GKという立場にいることも影響したと見られるが、クラブでの出場機会で見れば原口、柴崎も厳しい状況にある。ただ、森保監督はその2人について「もともと世界の舞台で力を発揮し、実力を見せてくれた選手たち」と評価。「そういう選手にチームに加わってほしいという思い」から招集に踏み切った。「コンディション的にはトレーニングは積めているということで、我々の活動に実際に加わってもらって現在のコンディションを見極めて、今後の活動でどうしていくかを見たい」。来年1月にアジアカップを控え、たとえ試合勘がなくても日本代表の力になれるかどうかを合宿を通じて見極めていく考えのようだ。

(取材・文 西山紘平)

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