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貪欲な大器。清水ユースの大型CB監物は「まだまだ」「もっともっと」

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清水エスパルスユースCB監物拓歩

[10.8 高円宮杯プレミアリーグEAST第15節 FC東京U-18 0-3 清水ユース 東京ガス武蔵野苑多目的G]

「まだまだ、もっともっと自分がやっていかないと、という気持ちもあるのでゼロで抑えたことは良かったことですけれども、まだまだ、もっともっと自分で守れるような選手にならないといけない」

 堅い守りでFC東京U-18の攻撃を封じ、完封勝利を果たした清水エスパルスユースだったが、キャプテンマークを巻いたCB監物拓歩(3年)は「まだまだ」「もっともっと」という言葉を繰り返していた。

「ボールを奪い切れなかったり、自分のところで止めきれなかったり、ロングスローで自分の後ろに行ってしまったという場面が多かったので、自分のところで奪い切れる選手、自分のところで止めきれる選手としてプレーしていきたい。まだ、(守護神の梅田)透吾に支えられている場面が多くあるので、そういうところは感謝して、自分ももっともっとやっていけるような選手になっていければと思っています」

 190cm近い長身を持つ「大器」は、昨年のU-17ワールドカップに出場。今年もU-18Jリーグ選抜に選ばれるなど世代を代表するDFの一人だ。8月のSBSカップでは海外の年代別代表選手相手にも堂々のプレーを見せていた。ただし、トップチームに昇格できてない現状に、感じているライバルたちからの「遅れ」。だからこそ、好プレー、結果にも満足せずに成長することを目指している。

 21日に初戦を迎えるJユースカップも、何より自身の成長に繋げたい考えだ。「2冠取れたら良いと思いますけれども、そんなに甘くないと思うし、まずは2冠を目指すというよりも自分の成長を目指して頑張っていきたい。どの試合でも安定した守備とか、自分の力を出し切ることが大事ですし、まだまだ足りていない部分が多いと思うので、そういうところをもっとやっていかないといけない」。注目DFは「まだまだ」「もっともっと」という思いを常に持ちながら、成長し続けてユースチームでの日々を終える。
 
(取材・文 吉田太郎)
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