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[MOM2645]西武文理FW澤田颯太(3年)_168cmFWが決勝ヘッド!頭だけで2戦4発!

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後半31分、決勝点を決めた西武文理高FW澤田颯太(右)がアシストのFW橋爪健とゴールを喜ぶ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.14 選手権埼玉県2回戦 立教新座高 0-1 西武文理高 西武台高G]

 後半31分、西武文理高は右CKから待望の先制ゴール。ファーサイドで抜群の高さを発揮し、ゴール方向へヘッドしたFW橋爪健(3年)が誰よりも喜びを爆発させ、跳躍からガッツポーズする。そして、そのまま控え選手たちの輪の中へ飛び込んだ。

 ピッチサイドで大興奮の西武文理イレブン。その一方、中央で「オレ、オレ」と自らを指差し、ベンチに向かって笑顔でアピールしている選手がいた。FW澤田颯太(3年)だ。決勝ゴールは、橋爪のヘッドをゴール前で、わずかに頭でコースを変えた彼の得点。その澤田はピッチに戻ってきた橋爪と抱擁すると、すぐに味方を大声で鼓舞して試合を再開した。

 喜びのシーンには「出遅れた」という澤田だが、読みはピタリだった。「10番(橋爪) が競り合い強くて、絶対に勝つのでそこを信じて」中央、GKのすぐに近くにポジショニング。そこへ飛んできたボールを上手く頭でゴールへ流し込んだ。

 前日に行われた越ヶ谷高戦で澤田はハットトリックを達成している。その3得点は全て頭で決めたゴールだ。身長168cmと小柄ながら「利き足は頭」と笑うFWは、クロスに対して勇気を持って頭から飛び込む姿勢や、思い切りの良いシュートが特長のアタッカー。この日も前線で積極的に走り回り、クロスに頭から飛び込んでいたFWは泥臭く決勝点を決めた。

「ここがヤマだった。後のことは考えないで、ここだけを勝とうという気持ちでみんなやっていました」という大一番で勝利。いずれも技術のある橋爪、FW浅見玲王(3年)、FW山本竜也(3年)のスーパーサブトリオのパスなどからゴールを決める役割を担うFWは、また貴重なゴールを決めてチームに歓喜をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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