beacon

今季初ゴールのブラサカ日本代表練習生・アブディンの悩み。「ご飯を我慢できない」。そのかわりに……。

このエントリーをはてなブックマークに追加

モハメド・オマル・アブディンは左サイドから切り込むのが得意

[10.20 ブラサカ東日本4節 Vivanzareつくば 1-1 GLAUBEN FREUND TOKYO 筑波大学]

 スーダン出身のモハメド・オマル・アブディンがVivanzareつくばの一員として今季初出場。1点を追う後半3分、1人かわして中央よりやや左サイドから右足を振りぬき、同点にした。

「相手が1人少ないのに、(勝てなくて)恥ずかしいね。シュートした位置は、自分が一番打ちたい場所なんだ。(お腹の肉をつまみながら)これがなくなるともっといいキレが出てくるんだけどね」

 14日の日本代表合宿に練習生として参加。2016年に帰化したアブディンは5月に40歳になったが、今の日本代表戦士にはない、仕掛けの迫力やシュート力を見込まれ、今後の成長具合を見守られている。普段は学習院大で国際政治を教えるアブディンは仕事が忙しく、生活も不規則。その中で75㎏ある体重を10㎏絞ることが求められており、合宿中には栄養指導も受けた。

「代表に行って、昔の名残でプレーしていたら自分が何もできないことがわかった。でもご飯の誘惑には勝てなくて、おかわりしちゃう。『腹が減っては戦はできない』でしょ(笑)。 そのかわり、これからはチームでやれ、と言われた場所はどこでもやりたいと思っている。今まではトップの左にこだわってきたけど、中盤を求めらたら、そこで走れるようになりたい。自分のレパートリーを増やさないと(監督も)使いづらいでしょ」
 
 白米が大好きなこととユーモアは変わらないが、必要以上のプライドがなくなったことは、代表合宿に参加した何よりの効果といえるかもしれない。


 
(取材・文 林健太郎)

●障がい者サッカー特集ページ

TOP