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「世界で戦えるタレント増やす」U-20W杯まで残り半年、影山監督の要求は

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U-19日本代表は4強で大会を終えた

 U-19日本代表が準決勝で敗れたサウジアラビア代表が決勝で韓国を下し、U-19アジア選手権を制覇した。

 個の能力が高いだけではなく、チームとしての戦い方も明確だったサウジアラビアに準決勝で0-2の完敗。日本の選手からは「今まで対戦した相手で一番強い」という声も聞かれた。準決勝にフル出場したDF石原広教(湘南)は「自分たちが劣勢になった中での戦い方を、落ち着いて対応できたらよかった。次につながる敗戦だったと思う」と課題を口にした。

 キャプテンのMF齊藤未月(湘南)はベンチから準決勝を見守った。サウジアラビア戦で感じた日本との“差”を聞かれると、「守備の部分で相手は行き切るところが多かった。技術も、ゴールへの執着心も相手の方が上だった」と受け止めた。アジアで通用した部分もあったが、サウジアラビアに連覇は阻まれ、「個々のストロングポイントをどれだけ世界に通用するレベルに持っていけるかが大事」と視線を切り替えた。

 目標通りにU-20W杯出場権を獲得した中で、定位置を争うチーム内の競争は激化した。DF荻原拓也(浦和)は「チーム内での自分の今の立ち位置、実力、今後やらなきゃいけないことを明確にできた大会だった」と危機感を口にした。「サウジ戦では課題が明らかになった」と攻守に高い基準を意識し、浦和に戻って進化を遂げるつもりだ。

 残り半年と時間は限られている。あの敗戦で感じた“差”を埋め、大会の経験を個々が成長につなげられるか。影山雅永監督は「僕らは『タレント集団』なんて皆さんから言われていましたけど、日本におけるタレントなのか、世界におけるタレントなのか。もっともっと基準を上げて世界で戦えるタレントと言われる選手を増やす必要がある」と奮起を促すと、「チームに帰って試合に出てほしい」と選手たちに要求した。

(取材・文 佐藤亜希子)

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