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プレミアEASTで5試合連続無失点中の青森山田、選手権予選初戦は被シュートゼロで完封勝利

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青森山田高の最終ラインの中心、CB二階堂正哉は先制点を挙げ、完封勝利にも貢献

[11.15 選手権青森県予選準決勝 青森山田高 9-0 十和田工高 青森県総合運動公園陸上競技場]

 プレミアリーグEASTで圧巻の5試合連続無失点勝利。結果を出して選手権予選を迎えた青森山田高の守備は隙が無かった。

 この日はボールを圧倒的に支配して攻撃し続けていた一方、特に前半は崩しの際のコンビネーションミスが目立つ内容。ビルドアップをインターセプトされるシーンもあった。だが、「後ろは攻めている時にカウンターの対策、後ろで潰すことを意識してやっていました」というCB二階堂正哉(3年)とCB三國ケネディエブス(3年、福岡内定)、MF天笠泰輝(3年)を中心にシュートを1本も打たせることなく完封勝利。試合後に攻撃の課題を指摘していた黒田剛監督も守備面については「問題なかった」と頷いていた。

 青森山田のDF陣が特に気を遣っているのが「得点後」の守りについてだ。インターハイでは昌平高(埼玉)に2-0から逆転負け。その後のフェスティバルでも2点を奪ってから3点を取り返される試合があったのだという。

 二階堂は「あの試合(昌平戦)から守備の意識は全体的に良くなってきていると思います。獲った後の試合の運び方は意識してやってきたので、それが試合で出ていると思います」と説明していたが、得点を獲った後により集中した守りをすることで試合の流れを維持し、チーム全体に良いリズムをもたらしている。

 二階堂はDFラインの中心として、今年からCBに専念している三國や攻め上がりを繰り返すSBの後方をカバー。加えて「上はケネ(三國)の方が強いけれども、自分も強いと思っているので出していきたい」と高さにも自信を持っている。

 この日、前半2分に右FKから先制ゴールも決めて勝利に貢献しているCBは、八戸学院野辺地西高との決勝へ向けて「まず、次勝たないと全国は無いので、後ろは絶対ゼロで。前が獲ってくれると思うので、ゼロにこだわっていきたい」と意気込んだ。昨年は無失点Vを果たしたが、選手権全国大会直前のプレミアリーグ2試合で計7失点。今年は「ゼロ」を維持し続けて全国大会を迎える。

(取材・文 吉田太郎)
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