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[MOM573]産業能率大FW吉田伊吹(3年)_関東2部へ導く決勝弾

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FW吉田伊吹が関東リーグに導く決勝点を決めた

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.17 昇格決定戦 明治学院大0-2産業能率大 埼玉スタジアム第3グラウンド]

 戦前の予想では東京都リーグを圧勝、夏の総理大臣杯にも出場した明治学院大が優位とする見方が強かった。しかし試合が始まると産業能率大が序盤から圧倒し続ける。そして前半32分、CKから作った混戦をFW吉田伊吹(3年=仙台ユース)が蹴り込み、スコアを動かした。

 試合後は思わず声を詰まらせた。「今までチャンスを逃していて、それでもみんなで一緒に頑張ってきて、上手くいかないこともいっぱいあったんですけど、チーム一丸となって、乗り越えることが出来て、本当に良かったと思います」。

 昨年は一学年下にFW小松蓮がいた。しかしその小松は今年3月にユース時代までを過ごした松本への入団を決めたため、チームを離れることになった。昨年はベンチを温めることも多かった吉田だが、今季はレギュラーとして活躍。もともと得点を取るタイプのFWではないというが、小湊隆延監督の「積極的になれ」というアドバイスもあり、今季はチーム得点王を争うほどまでになった。

「蓮がいてよかった」。昨年の悔しい思いも、今では「糧になっている」と感じている。観客席にいた学生からは「あの9番すごくない?」といった声が聞かれた。まだまだ課題は多いと自己分析する吉田だが、確実な成長を遂げているのは確かだ。

(取材・文 児玉幸洋)

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