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「生かすも殺すも自分次第」“23人目”の杉本健勇、気負いなく森保J最終テストへ

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生き残りをかけてキルギス戦に臨む日本代表FW杉本健勇(C大阪)

「全員が代表候補みたいなもの」。“23人目”の追加招集で日本代表に合流したFW杉本健勇(C大阪)は激しい競争を受け入れ、キリンチャレンジカップ・キルギス戦(20日・豊田ス)に闘志を燃やしている。前日練習後の取材では「ダメだったらいい選手が選ばれるだけ。いい危機感を持ちながらやらなきゃいけない」と意気込みを示した。

 森保ジャパンが発足した9月シリーズでは、中止となったチリ戦の代わりに行われた紅白戦で負傷し、初戦となったコスタリカ戦を迎える前に無念の途中離脱。そこから10月、11月と当初の発表メンバーからは外れていたが、FW鈴木優磨の負傷によって23人目のメンバーとして追加招集された。

「持ってない、持ってる、いろいろあるけど……」。過去2か月の経過を苦笑いで振り返った杉本だが、「生かすも殺すもすべては自分次第」と戦う覚悟はできている。「自信を持ってアグレッシブにプレーしたい」。16日のベネズエラ戦は13分間の出場で無得点に終わったが、より長い出場時間が見込まれるキルギス戦で自身のすべてを出し切る構えだ。

「もちろんそれは一番の仕事」と語ったように、個人として最大の目標はゴールを決めること。だが「チームのために走ること、そしてハードワークすることによって結果につながる」とエゴに走るつもりはない。

 キルギス戦はアジアカップ前最後の公式戦で、自身にとってもチームにとっても「最後のチャンス」となる。「みんな危機感を持っていると思うけど、その気持ちは競争につながる。まずは明日の試合で、いまのメンバーのことを考えながらやりたい」。18日に26歳の誕生日を迎えたばかりのストライカーが大人のプレーで生き残りを目指す。

(取材・文 竹内達也)

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