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先発入れ替えの効果を期待する麻也「必ずチームのプラスに」

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ランニングするDF吉田麻也

 メンバーを大幅に入れ替えて大成功につなげたロシアW杯直前のパラグアイ戦(○4-2)をイメージしながら、20日のキルギス戦(豊田ス)を見つめた。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は「(アジアカップ前の)最後の試合なので、全員が最後のアピールの場になると思う」と気を引き締めながら言った。

 重ねたいのは6月12日にW杯事前キャンプ地のオーストリアで行ったパラグアイとの国際親善試合。ハリルホジッチ元監督の解任を受けて発足した西野ジャパンが、ロシアW杯に乗り込もうとする前の最後のテストマッチだ。

 パラグアイ戦の前、日本は主力メンバーで臨んだ6月8日のスイス戦で0-2の完敗を喫していた。5月30日のガーナ戦(●0-2)に続く連敗により立ちこめていた重苦しい空気。それを打開したのが、パラグアイ戦だった。西野朗前監督はスイス戦から先発10人を変更。この試合でゴールを決めたMF乾貴士とMF香川真司、中盤で巧みにチャンスを演出したMF柴崎岳、そして好守備を見せたDF昌子源がW杯本大会で先発の座を勝ち取った。

「ほぼメンバーが固まっている状態でパラグアイ戦に臨んで、何人かが良いパフォーマンスを出してグッと状況が変わったのは事実。それは今、選ばれている選手にとっても記憶に新しいと思う」。報道陣からの質問で当時の状況を思い出し、吉田はうなずくようにそう言った。「キルギス戦はだれが出るか分からないが、だれでもチャンスがある。だれかがチャンスをつかむことは、必ずチームのプラスになる」。キャプテンとしてチーム全体の底上げや活性化に目を向ける吉田がいる。

(取材・文 矢内由美子)

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