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[MOM594]大阪体育大MF堀内颯人(4年)_殊勲の決勝弾、しかしその向上心は満たされず

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大阪体育大MF堀内颯人

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.17 インカレ準々決勝 大阪体育大1-0福岡大 熊谷]

 完成度が高いチーム同士の対戦。その勝敗を分けたのは、大阪体育大MF堀内颯人(4年=奈良育英高)のスーパーショットだった。

 この試合で堀内は中盤3枚の一角としてプレー。前線と絡んでは攻撃に厚みを加え、守備では素早くプレスをかけてピンチの芽を潰していく。またセカンドボールへの反応も良く、大体大の“背番号8”は意図せずとも視界に入ってきた。

 その存在感が極まったのが前半22分。左サイドからMF浅野雄也(4年=四日市四郷高)がFKを蹴り、ファーへのボールをDF田中駿汰(3年=履正社高)がシュートするも、相手GKに阻まれる。こぼれ球はPA手前の堀内のもとへ。「枠に入れようと意識して」振り上げた足は、利き足の右足ではなく左足。精度はそんなに高くないという逆足シュートだが、真芯を捉えたボールは鋭い弾丸となってゴールに突き刺さった。

 殊勲を立てた堀内は「今日は良かった点はない」とあっさり。「基本的にはボランチ3枚の形で入って、前半は良かったけど、自分の中では運動量が課題」。実際に後半の運動量が落ちた堀内は、終盤には途中交代となっていた。

 攻撃を円滑にさせたパスや守備での貢献にも、「それは自分の特長。それができたことで今日の試合が良かったということはない」と自己評価。「得点を取っただけ。守備面でピンチもありました。今日の試合でいったら自分の中では評価できない」とそこに笑顔はなかった。

 堀内にとって今日の勝利は終わりではなく、あくまで目標は優勝にある。次戦・準決勝の相手は駒澤大。「(福岡大と)タイプは同じと言えると思うので、やれることは特に変わらない。その対策を今日明日にチームでやっていきたい。優勝は目標ですけど、一戦一戦確実に戦って、体大らしいサッカーを見せていきたい」。2回戦から中一日で戦った“今日”にも次戦に向けて動くと言い放つ。その向上心は無限大だ。

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(取材・文 石川祐介)

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