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「川崎に来て良かった」…MVP家長の“ホンネ”を聞いた憲剛の思い

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 川崎に来て良かった。川崎フロンターレMF家長昭博は最優秀選手賞(MVP)に初選出されたJリーグアウォーズの表彰式直後の会見で、そう述べた。そして、それを間近で聞いていたチームメイトのMF中村憲剛は――。

 家長が川崎に加入したのは昨季。理由は「日本を代表する選手がいる中に自分が挑戦したいと思って飛び込んだ」。2シーズンを過ごした結果、Jリーグ2連覇を達成。自身はチームの中核としてプレーし、今季は初のMVPを受賞した。

 川崎Fはベストイレブンに最多7人が選出されるだけでなく、30人の優秀選手には3分の1となる10人もの選手が選出された。家長は、「チームとして、優秀選手にも、ベストイレブンにも多くの選手が選ばれている。本当に志が高く、選手一人ひとりの向上心が強いチームだと思う」と誇らしげに語ると、そんなチームに身を置くことで「自分が想像している以上に多くの刺激をもらえている」と続けた。

「多くの刺激をもらえるチームメイトがいて、学ぶことがあるクラブに本当に加入して良かった。皆のおかげで、僕自身も人としても選手としても成長できた。本当にこのチームに入って良かったと思えるようなチーム」

 仲間、そしてクラブへの感謝を示した家長を見て、中村は感じたものがあったようだ。

 加入当初は「ウチに合わせようというのが本人にもあったと思う」という中村だが、「自分のやりたいことをやり、僕らもそれに合わせていくことで、どんどん彼も良くなっていった。僕は彼の隣でプレーすることが多いけど、こんなに頼もしい選手は多くないと思っている」と徐々にチームにフィットしていったことを実感している。

 そして、チームの中心選手となった家長の「川崎に来て良かった」という胸の内を知り、在籍16年目のシーズンを終えたベテランは「アキにとって、フロンターレがそういうクラブだと聞いて、僕はちょっと嬉しかった」と白い歯を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)

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