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小笠原引退は森保Jにも衝撃「ロッカールームでも驚く声が」

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千葉県内で合宿中の日本代表

 元日本代表MF小笠原満男(鹿島)の現役引退は千葉県内で合宿中の森保ジャパンの選手たちにも驚きをもって受け止められた。

 練習を終え、ミックスゾーンに姿を見せたDF槙野智章(浦和)は「今、ロッカールームで聞きました。ロッカールームでも驚く声がいろんな選手から聞かれた」と、ロッカールームの様子を明かした。

「それだけJリーグで経験のある方だし、顔だと思う。代表とリーグ、両方を引っ張っていただいた方」。21年間の現役生活でJ1リーグ525試合出場69得点。7度のリーグ優勝を含め、実に17個のタイトルを獲得し、09年にはJリーグMVPにも輝いたレジェンドの引退に「(小笠原)満男さんに限らず、(川口)能活さんもそうだし、引退のニュースを聞くと、後輩の僕らは寂しく思う」と声を落とした。

 同じボランチのMF青山敏弘(広島)は「常にあこがれだったし、目指すべき存在だった」と神妙な表情を見せた。「そのお手本がいなくなるのは寂しい。そんなことを言える立場じゃないのは分かっているけど、あこがれだったことは変わらないし、残念ですね」と惜しんだ。

 日本サッカー協会の関塚隆技術委員長も練習後に報道陣の取材に対応。93、94年と96年から03年まで鹿島でコーチを務め、98年と99年には一時期、監督代行も務めた。かつての愛弟子の現役引退に「日本代表としてもプレーして、一時代を築いてくれた。お疲れさまでしたと言いたい」と、ねぎらいの言葉を口にした。

 小笠原からは直接、電話で引退の報告を受けたそうで、「まだあと1、2年やれるんじゃないのかと言ったけど、『いろんなことを考えて決断した』と。そういう中での決断はしっかり尊重してあげないといけない」と話した。

(取材・文 西山紘平)

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