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日本vsウズベキスタン 試合前日の公式会見要旨

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公式会見に臨む森保一監督とMF青山敏弘

 日本代表は16日、UAEのアルアインのシェイク・ハリファ国際スタジアムで公式練習を行い、17日のグループリーグ最終戦・ウズベキスタン戦に向けて最終調整した。練習前には森保一監督とMF青山敏弘(広島)が公式会見に出席した。

森保一監督
「明日のウズベキスタン戦はグループリーグ1位突破を懸けた戦いになる。我々は勝って1位でグループリーグを突破することを目指し、今日のトレーニングもやっていければと思っている」

―明日は1位通過が懸かるが、プレッシャーはあるか。それとも自信があるか。
「プレッシャーか自信かということだが、我々はグループリーグを1位で突破して次のステージに向かうこと、最終的な目標である優勝に向かっていくことをチームとして考えて、この大会に臨んでいる。なので、勝ちたいというプレッシャーも、勝てるという自信も選手にはどちらも持って臨んでほしい」

―勝って首位通過なら決勝トーナメント1回戦でオーストラリアと対戦することを避けられるが。
「1位突破(の目的)がオーストラリアを避けるということではない。ラウンド16に上がってくるチームはどのチームも強い。我々は高い目標、大きな目標を持っているが、目の前の一戦に勝利することに最善を尽くし、試合でベストを尽くすということをこれまで同様にやっていきたい。オーストラリアはグループリーグの初戦で敗戦したが、やはり力のあるチームだと思っている」

―これまでの2試合で交代枠を残したのは監督としての判断か、ベンチにいる選手の問題か。
「すべてにおいて私の判断だと思っている。力が足りなくて使わないという選手はここに招集していない。試合に勝つためのそのときの最善の選択ということで決断してきた」

―オマーン戦後、すべての選手を使いたいと話していたが。
「“できれば”すべての選手を使いたいと話したと思うが、すべての選手を使いたいという思いをもって明日の試合には臨みたい。グループリーグ突破は決まっているが、勝つために戦う。これまで試合に出た選手だけでなく、サブの選手、試合に出場する機会のなかった選手もいい準備をしてくれた。明日は日本の総合力を見せられる試合だと思うし、総力戦でこの大会を戦っていく意味でも、できるだけ多くの選手にプレーしてもらいたいと思っている。選手もスタッフも高い目標を持ってアジアカップに臨んでいる。全員が自分の立ち位置でチームのために戦っている。それは日々のトレーニングから試合に向けてやっていこう、試合の中でもやっていこうと話している。それぞれがフォアザチームの精神を持って、特徴は個々で違うが、個々が持っているものを最大限、チームに生かせるようにしようというのは今日の練習前にも伝えて戦いに臨みたい」

―チームのパフォーマンスをどう上げていくか。
「アジアカップに臨むにあたって国内組、海外組でコンディションにバラつきがあったところを国内キャンプで、そしてUAEに来てからも調整してきた。1戦目、2戦目と選手個々のコンディションも上がってきたと思うし、チームとして戦うコンセプトのもと、意思統一の意味でも一戦一戦良くなってきていると思う。まだまだ攻守すべてにおいてクオリティーを上げていこう、高い理想を持ってやっていこうというのは選手にも求めているが、この2戦を通して積み上げてきたもの、さらにやっていかないといけないことを今日の練習から整理して、明日の試合ではいい戦いができるようにしたい」

―日本がタイトルを取るためにどのチームがライバルになるか。
「優勝を目指して大会に臨んでいるということは、選手も認識してくれていると思うし、チームとしてそういう共通認識のもと大会に臨んでいる。チームとしてはロシアW杯から選手が入れ替わった部分もあり、成長しながら7試合戦っていこうということで選手にも話しているし、チームとしてもその考えを持っている。一戦一戦成長しながら結果を出すために、チャレンジャーとしてこの大会に臨み、高い目標に向かっていくことを考えないといけない。優勝争いの本命国と言われるのは光栄だが、我々はチャレンジャーとしてやっていかないといけない。前回大会(の結果)も含め、今のチームづくりの中で成長していかないといけないことを考えて明日の試合にも臨みたい」

―大迫と東口の回復状況は。
「2人に関してはメディカルからこの大会中には復帰できると聞いている。それが早ければチームとしても私としてもうれしいが、2人には早くケガを治して復帰したいという焦る気持ちもあると思う。まずしっかりケガを治してもらって、チームに合流してもらえればと思っている。(復帰が)いつというのは、ケガの様子、回復を見て、早ければうれしいということで考えていきたい」

―明日の試合のポイントは。
「明日の試合はこれまでの2戦からは選手を多く代えて臨もうと思っている。チームのコンセプトとしては練習をやり、ミーティングでも各試合の振り返りをやって合わせているが、実際にピッチに立った選手同士が感覚的にお互いにフィーリングが合うかどうかが大切なので、今日の練習でもそこを合わせていきたい。明日の試合もスタートから100%うまくいくという考えより、試合の中で対戦相手との状況も考えながらすり合わせていくことにトライしてもらえればと思っている。そこはチームの戦い方としてもポイントだし、明日の試合に勝利するためにも必要だと思う」

●MF青山敏弘(広島)
「ベストの準備をして、ベストの試合ができるようにメンタル、フィジカルの両方をしっかり準備したい」

―これまでベンチで見ていて、日本が大会を勝ち進むうえで何が必要だと思うか。
「まずはこのグループリーグを突破するための戦い方だったかなと思う。勝利に対してはいつも準備してベストを尽くすが、この暑さと個々のコンディションを上げることが一番だったかなと。そのうえで勝つこと、グループリーグを突破することを目標にしていたと僕は認識している。それはだいぶ上がってきた。ここからはさらに上のパフォーマンスと結果を求めてやっていくだけだと思うし、その一歩として3試合目がある。結果を出したいと思う」

(取材・文 西山紘平)

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