beacon

セリエAの人種差別問題、伊サッカー連盟会長が厳しい対応へ…“即座に試合中断”を検討

このエントリーをはてなブックマークに追加

 イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビーナ会長が、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、人種差別的なチャントに対する措置について言及した。

 12月26日にジュゼッペ・メアッツァで行われたインテル対ナポリ戦(1-0でインテルが勝利)では、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリに対し、差別的なチャントが絶え間なく浴びせられた。ナポリ側は3度にわたって試合の中断を求めたが、主審は介入せず、差別的チャントはクリバリが2枚目のイエローカードで退場処分を受けた80分まで続いた。クリバリには多方面からサポートの声が届いた一方で、スタジアム内における人種差別が改めて問題視された。

 グラヴィーナ会長は今後、人種差別的なチャントに対して厳しい措置をとることを検討している。インテル対ナポリ戦終了後、ナポリのカルロ・アンチェロッティ監督が要求していた通り、即座に試合を中断する可能性を示唆した。

「FIGCはFIFAおよびUEFA(欧州サッカー連盟)の指示を仰がなければならない。月末の会議では、試合中断に至る手続きの簡略化を進める。スピーカーによる放送と同時に試合を一時的に中断し、両チームはピッチの中央に集合する。もしチャントが続くようであれば、選手らはロッカールームへ戻る。その時点で警備責任者が試合を中止するか、再開するかを決める。5万人の観客を帰すかどうかの責任を主審に負わせることは考えられない。連邦検事局の協力者や内務省の責任者もいるので、彼らが第4審に指示し、手続きをとることになる」

●セリエA2018-19特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP