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試合に飢える佐々木翔「一番はウズウズしている」

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前日練習で笑顔を見せるDF佐々木翔

 2試合をベンチで終えた日本代表DF佐々木翔(広島)は現在の心境を問われ、キッパリと言った。「一番はウズウズしている。試合に出たい。そこですかね」。森保ジャパン初陣となった9月11日のコスタリカ戦(○3-0)で代表デビューし、昨年のキリンチャレンジカップ5試合のうち3試合に先発。しかし、アジアカップではDF長友佑都の控えが“定位置”となっている。

「(試合に出ているのが)自分だったらどうかとかではなく、試合に出ている人をうらやましく思うし、自分も試合に出てレベルアップしたいと思う。チャンスをもらえるように日々練習から頑張らないといけない」

 森保一監督は17日のウズベキスタン戦でメンバーの大幅変更を明言しており、佐々木やMF青山敏弘といった広島時代の愛弟子たちに先発のチャンスがめぐってきそうだ。指揮官について広島時代と「まったく変わらないんじゃないですか」と指摘する佐々木は「僕が評価するのもおかしいけど、ボスの方が変わらずドシッとしていて、通常の感じでいてくれるのは心強い」と、どんな状況でも常に落ち着いている恩師の姿を頼もしく思っている。

 試合前日の練習を終え、ミックスゾーンで報道陣から取材を受けていた佐々木の背後を通り抜けたDF塩谷司は「頼んだぞ、明日」と広島時代のチームメイトに声をかけ、ポンと肩を叩いて行った。塩谷も含めた3人が出場となれば「広島の人は喜んでくれるんじゃないか」と笑顔を見せた佐々木。チームの総合力が問われる一戦を前に静かに闘志を燃やしている。

(取材・文 西山紘平)

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