beacon

武藤同点弾にボランチ塩谷の初ゴールで逆転!!先発10人変更の森保Jが3連勝で首位突破

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半13分、DF塩谷司の代表初ゴールで逆転

[1.17 アジア杯F組第3節 日本2-1ウズベキスタン アルアイン]

 アジアカップは17日、グループFの第3節を行い、日本代表はUAE・アルアインのシェイク・ハリファ国際スタジアムでウズベキスタン代表と対戦し、2-1で逆転勝ちした。前半40分に先制を許したが、同43分にFW武藤嘉紀のゴールで追いつくと、後半13分にDF塩谷司が勝ち越しゴール。逆転勝利で3連勝を飾り、首位通過を決めた。21日の決勝トーナメント1回戦ではサウジアラビアかカタールと対戦する。

 勝てば首位通過だが、引き分け以下なら2位通過となる日本は13日のオマーン戦(○1-0)から先発10人を入れ替えた。連続先発はFW北川航也のみで、DF槙野智章は2試合ぶりのスタメン。それ以外の9人は今大会初先発となり、GKシュミット・ダニエル、4バックは右からDF室屋成、DF三浦弦太、DF槙野智章、DF佐々木翔と並んだ。中盤ではMF青山敏弘と塩谷がダブルボランチを組み、右みMF伊東純也、左にMF乾貴士。前線では武藤が北川と縦関係の2トップを組んだ。[スタメン&布陣はコチラ]

 すでに2連勝で決勝トーナメント進出を決めているチーム同士の対戦。引き分けでも首位通過となるウズベキスタンは立ち上がりこそ積極的な入りを見せたが、その後はしっかりブロックをつくってカウンターからチャンスをうかがう。前半16分にはMFドストンベク・ハムダモフがドリブルで右サイドをえぐってマイナスに戻し、フリーのFWエルドル・ショムロドフが右足でシュートを打ったが、クロスバーを越えた。

 急造チームの日本はなかなか連動した攻撃を見せられない。前半19分、乾がファウルを受けながらもドリブルで長い距離を駆け上がり、左サイドに展開。武藤の折り返しに北川が飛び込み、こぼれ球を乾が右足ボレーで狙ったが、GKに阻まれた。膠着状態が続く中、日本は前半35分、塩谷の縦パスを受けた北川が振り向きざまに左足を振り抜いたが、これもGKの好セーブに遭った。

 ウズベキスタンは前半37分、自陣から1本のロングフィード。三浦が処理を誤り、背後をショムロドフに取られた。ここではショムロドフのシュートは枠を捉えられなかったが、同40分に不安定な守備を見せる日本の最終ラインが再び突破された。MFドストンベク・ハムダモフのスルーパスからショムロドフが槙野の背後を取ると、カバーに戻った三浦もスピードに乗った切り返しでかわし、右足アウトサイドの技ありシュートでゴールネットを揺らした。

 先制を許した日本だが、すぐさま同点に追いつく。右サイドでボールを受けた室屋がMFイクロムジョン・アリバエフを振り切って右足でクロス。これを武藤がヘディングで叩き込み、試合を振り出しに戻した。武藤の得点は15年10月13日の国際親善試合イラン戦(△1-1)以来、約3年3か月ぶりとなる国際Aマッチ3得点目。1-1の同点で前半を折り返した。

 互いにカウンターの応酬となった後半立ち上がり。日本は後半9分、伊東が長い距離をドリブルで運び、武藤、北川、乾をおとりにして自ら右足ミドルを狙った。これはGKに防がれたが、後半11分に武藤、同12分に乾と立て続けにミドルシュートを狙う。そして後半13分、室屋のアーリークロスからセカンドボールをPA手前の塩谷がダイレクトで左足を一閃。豪快なミドルシュートをゴール右上に突き刺した。

 アギーレジャパン時代の14年10月14日にシンガポールで行われた国際親善試合ブラジル戦(●0-4)以来、約4年3か月ぶりとなる国際Aマッチ3試合目の出場をボランチで果たした塩谷。クラブで本拠地とするアルアインでの試合で記念すべきA代表初ゴールを決め、2-1と逆転した。

 逆転を許したウズベキスタンは立て続けに3枚の交代カードを切り、同点を目指す。一方、日本ベンチは動かず、1点リードのまま試合は推移。激しいカウンター合戦となり、徐々に日本選手の運動量が落ちてくる中、後半36分、最初の交代枠で乾に代わってMF原口元気が入った。

 日本は後半37分、カウンターから伊東が左サイドを駆け上がり、前線に走り込む武藤にパス。ボールをおさめた武藤がマイナスに落とし、北川が左足ダイレクトで狙ったが、シュートはクロスバーを越えた。同40分には武藤に代えてMF遠藤航を投入。遠藤と塩谷のダブルボランチとなり、青山がトップ下にポジションを上げた。

 ウズベキスタンは前半41分、DFダブロンベク・ハシモフが右足で強烈なミドルシュートを放つが、シュミットが右手1本で弾き出すファインセーブ。後半アディショナルタイムには北川に代えてDF冨安健洋を送り込んだ日本が最後までウズベキスタンの反撃を跳ね返し、2-1で逃げ切った。この結果、F組は日本が3連勝で1位通過。2勝1敗で2位通過となったウズベキスタンは21日の決勝トーナメント1回戦でオーストラリアと対戦する。

(取材・文 西山紘平)

●アジアカップ2019特設ページ
決勝T1回戦の相手はサウジに決定!!アジア杯16強が出そろう
「長らくお待たせしました」1192日ぶりゴールの武藤、ロシアの苦い記憶も吹き飛ばす
4年越しの思い、家族も見守る中…“地元”決勝弾の塩谷「忘れられない一日になった」
鬼気迫る奮闘も…伊東「目に見える結果が欲しかった」
安堵から出たジョーク?青山「途中で代わったら槙野に…」
逆転の口火を切った精密アシスト…“有言実行”の室屋「力になれることを示せた」
「早く結果が欲しい」も「この試合が最後じゃない」と北川…マイペースに成長を
対人で魅せた佐々木、塩谷V弾を笑顔で絶賛「久々に見ましたね。あの人の大砲」
W杯前を彷彿させた“サブ組”の勝利…槙野「みんながアピールできた」
スタメン10人変更で国内組8人先発、1か月半ぶり公式戦の三浦「難しさはあった」
シュミットは勝利たぐり寄せるファインセーブに「見栄えが良かった」と照れ笑い
悩める男の大会初得点に刺激を受けた原口「よっちのゴールがうれしくて」
選手採点

TOP