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スタメン10人変更で国内組8人先発、1か月半ぶり公式戦の三浦「難しさはあった」

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今大会初先発となったDF三浦弦太

[1.17 アジア杯F組第3節 日本2-1ウズベキスタン アルアイン]

 悔やまれる失点シーンだった。ウズベキスタンは前半40分、スルーパスからDF槙野智章の背後を取ったFWエルドル・ショムロドフがスピードで振り切り、鋭い切り返しで日本代表DF三浦弦太(G大阪)もかわす。右足アウトサイドの技ありシュートがゴールネットを揺らし、先制点となった。

 190cmの長身ながらスピードもあるショムロドフは3戦連発となる今大会4ゴール目。三浦は「リスク管理を徹底しようと思っていた」とスカウティングからも警戒ポイントは分かっていたが、「失点シーンもそうだし、背後に行かれた場面ではスピードがあった」と、想定以上の速さを感じていた。

 前半37分にロングボール1本でショムロドフに抜け出された場面では三浦が対応を誤ったように見えたが、「触れるボールだったけど、『前に弾け』という声が『流せ』に聞こえて……」と、コミュニケーションのミスだったという。その直後に許した先制点だったが、失点から3分後にFW武藤嘉紀が同点ゴール。「少ないチャンスを決め切ってくれて、後ろとしては助かった」と素直に感謝した。

 後半13分にDF塩谷司の勝ち越しゴールで逆転してからはウズベキスタンに押し込まれる時間もあったが、相手のロングボールやクロスボールを守備陣がことごとく跳ね返し、2点目を許さなかった。「苦しい時間もあったけど、全員でクロス対応に集中して、体を張って守れたのは良かった」と胸を張った。

 13日のオマーン戦(○1-0)からスタメン10人を入れ替え、国内組8人が先発した一戦。「メンバーが大きく代わって、Jリーグの選手は90分の試合をやるのも久しぶり。難しさはあったけど、チームの総合力を示せたと思う」。三浦にとっても昨年12月1日のJ1最終節・柏戦以来、約1か月半ぶりの公式戦だった。「自分たちで難しい局面にしたけど、逆転できたのは自信になる」。3連勝で首位通過。選手個々のコンディションもチームの一体感も高める一戦となったのは間違いない。

(取材・文 西山紘平)

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