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「あそこの大きさで選手を選んでいる」独で男子サッカー初の女性監督が性差別的な質問切り返す

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 女性監督としてはじめてドイツの男子チームを指揮するイムケ・ビュッベンホースト氏。現在5部に位置するクロッペンブルクの指揮を執る彼女は、記者会見で性差別的な質問を受けることもあると『BBC』が伝えている。

『ベルト』に語ったところによると、あるジャーナリストからこんな質問があったという。「ロッカールームに入ったとき、選手たちにパンツを履くように注意しているのか」というものだ。

 その質問に対しビュッベンホースト監督は「もちろんノーよ。私はプロフェッショナルだから」としつつ、「あそこの大きさで選手を選んでいるわ」と皮肉を持って切り返しという。

 ビュッベンホースト監督はもともとドイツのユースチームの監督をした経験はあるものの、こうした性差別的な質問を投げかけられることは珍しくなく、はじめてでもないという。

 スウェーデンの女子サッカーチームの前監督であるピア・スンドハーゲ氏が2014年、女性が男子サッカーの監督になれるのかと聞かれたことがあった。そのときスンドハーゲ氏は「(ドイツ首相の)アンゲラ・メルケルは国の代表になっているのよ」と返している。スンドハーゲ氏はアメリカ代表を率いていた際、2度のオリンピック優勝を果たしている。

 幸いなことに、クロッペンブルクの首脳陣は進歩的な考え方をしているようだ。「評価プロセスにおいて性別を考慮しないことは簡単な決断でした」「わたしたちが唯一評価するのはクオリティですから」と同クラブのヘルベルト・シュローダー氏は語る。現在30歳のビュッベンホースト監督は、もともとクラブの女子チームを率いていたが、クラブ側は降格危機に陥っている男子チームを救うべく、彼女に白羽の矢を立てた。

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