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失望からの復活を期す前回王者の豪州。現地記者が決勝Tを展望…最大のライバルはやはり

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ラウンド16でウズベキスタン代表と対戦するオーストラリア代表

 アジアカップ2019は20日より決勝トーナメントがスタート。2大会連続の優勝を目指すオーストラリア代表はラウンド16でウズベキスタン代表と対戦する。

 優勝候補の一角とされるオーストラリアだが、グループリーグでは厳しい戦いを強いられた。強豪揃う決勝トーナメントはどう戦うのか。『Goal』オーストラリア版の現地記者がこれからの“サッカルーズ”(同代表の愛称)を展望する。

 オーストラリアは初戦、FIFAランク109位のヨルダンに0-1で敗戦。『Goal』オーストラリア版のキーラン・フランシス記者によると、「大会前の期待値が高かっただけに、多くのファンが失望した」と、格下・ヨルダン相手の不覚は衝撃を持って伝えられたという。

 また、オーストラリア国内ではロシアW杯後から指揮官を務めるグラハム・アーノルドについて「間違った選択だった」との不満も浮き出たという。

 フランシス記者は、サッカルーズの苦戦の原因として、アーロン・ムーイがケガにより離脱したことが「非常に大きかった」と分析。「セットプレーにおいてチームは彼に依存していた。彼のケガ以来、かなり苦労している」とその理由を挙げた。

 それでも第2戦のパレスチナを3-0で勝利すると、最終戦ではシリアとの死闘を制して2位での決勝トーナメント進出を決めた。連勝した2試合では、ニュースターの台頭も。先発出場し、2ゴールを挙げたアワー・メイビルが強烈なインパクトを残した。爆発的なスピードと切れ味鋭いドリブル、両足を駆使した精度の高いシュート能力はピカイチだ。

 フランシス記者も「彼はすでにチームの重要な部分となっている。それに見ていてエキサイティングだ」と称賛の言葉を送る。

 ラウンド16の対戦相手は「日本よりはウズベキスタンが良かった」としながらも、ウズベク戦は「タフな試合になる」。「彼らはカウンターが脅威だ。それに対してオーストラリアはポゼッションで圧倒する必要がある」と続けた。

 オーストラリアの山には開催国のUAE、イラク、カタール、そして韓国が控えている。準々決勝に勝ち上がると、開催国のUAEと対峙する可能性が高いが「彼らはプレーメーカーのオマル・アブドゥッラフマーンを欠いている」と指摘。

 その先の準決勝で顔を合わせる可能性の高い韓国については「韓国は本当に危険なチーム。彼らはソン・フンミンというアジア最高の選手を擁している」と警戒感を強めた。

 日本とオーストラリアは11年大会決勝で死闘を繰り広げ、最後は李忠成のスーパーボレーで日本が2大会ぶりの優勝を手にした。その悔しさをバネに臨んだ15年大会では悲願の初優勝を果たしたサッカルーズ。3大会連続のファイナル進出はなるのか。まずはラウンド16でウズベキスタン相手に勝利を目指す。

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