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ウイイレのアジア大会覇者が躍動! 日本選抜が「eSPORTS国際チャレンジカップ」でアジア選抜を撃破

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日本選抜が大会を制した

 国内初のeスポーツ国際大会となる『eSPORTS国際チャレンジカップ』は27日、『ウイニングイレブン2019』の対戦を開催。日本選抜がアジア選抜と対戦し、2-1で勝利した。

 日本選抜は、2018年のアジア大会で金メダルを獲得したレバ(相原翼)とSOFIA(杉村直紀)、そして予選を通過したShiro(城谷翼)の3人がチームを組む。アジア選抜はタイ、香港、韓国から3名を選出。『1対1』、『3対3』、『1対1』の3本勝負が行われた。

初戦に挑んだShiro


 初戦の『1対1』は日本選抜のShiroとアジア選抜のシャガヌーン(韓国)が対戦。Shiroはリバプール、シャガヌーンはアーセナルを選択した。試合開始とともに様子を見る両者だったが、前半20分にシャガヌーンが均衡を破る。中盤でボールを収めたFWアレクサンドル・ラカゼットがPA手前にパスを送ると、FWピエール・エメリク・オーバメヤンがキックフェイントで相手DFをかわし、左足シュートをゴール左隅に決めた。

 しかし、前半38分にはShiroの反撃が結実する。中盤のパス回しからMFラファエウ・カマーチョが前線に絶妙な浮き球パス。“ラインブレーカー”の能力を持つFWディボック・オリギが相手の守備ラインを突破し、同点弾を決めた。

 1-1で前半を折り返すと、Shiroは後半15分にスタミナ切れを起こした中盤3枚を交代させる。しかしその2分後の同17分、シャガヌーンに勝ち越し点を許してしまう。中盤でボールを奪われると、最後はFWダニー・ウェルベックにゴールへと流し込まれた。追いかけるShiroだが、リードしたシャガヌーンの堅守を崩せず。1-2で試合終了となり、日本選抜の初戦は黒星となった。

 第2戦は両チーム全員出場の『3対3』。もう負けが許されない日本選抜は、アジア大会覇者のレバ&SOFIAコンビが登場する。両チームともにアーセナルを選択する“ミラーゲーム”となった。

 日本選抜は前半40分、3人の華麗な連係からチャンスをつくる。レバが操るラカゼットがPA左から左足シュートを放ち、ゴールネットを揺らした。しかし後半6分に同点に追いつかれる。右CKからニアサイドでフリックされたボールを、最後はオーバメヤンに華麗な右足ボレーで叩き込まれた。

 1-1の同点に追いつかれた日本選抜だが、後半25分に勝ち越しに成功する。カウンターからレバ操るウェルベックがSOFIA操るFWエドワード・エンケティアにパス。すかさず前線にパスを出し、Shiro操るオーバメヤンが左足シュートを放つがゴールポストを直撃。しかし、こぼれ球を読んでいたSOFIAがエンケティアを走らせ、ゴールに流し込んだ。

 華麗な連係からの勝ち越し弾に日本選抜は立ち上がってハイタッチ。試合はそのまま2-1で終了し、日本選抜が第2戦を勝利した。3本勝負は1-1の同点のまま、最終第3戦に突入する。

第2戦で決勝点を挙げたSOFIA

レバが最終戦に臨む


 第3戦は日本選抜からレバが登場し、アーセナルを選択。アジア選抜はチャールズ(香港)がリバプールを選んだ。序盤は互いに探り合い。ともにパスでつなぎ、インターセプトでボールを奪い合う展開が続いた。

 すると、前半終了間際にレバが先制する。カウンターからラカゼットが右サイドを突破し、PA右のFWアレックス・イウォビにパス。すかさずPA中央に折り返し、オーバメヤンが合わせると、相手DFに当たりながらもそのままゴールに吸い込まれた。

 1-0で迎えた後半12分、レバが値千金の追加点を挙げる。PA手前でFKを獲得すると、ラカゼットがボールをワンタッチし、横にずれたところからMFルーカス・トレイラが右足を一閃。壁を避けるようなトリックプレーで鮮やかにゴールネットを揺らした。

レバの勝利で日本選抜が大会を制した


 2点リードされたチャールズは前線に4枚配置するパワープレーで反撃を狙うも、レバは冷静に試合を運ぶ。そのまま90分間を戦い抜き、レバが2-0で第3戦を白星で飾った。この勝利で日本選抜は3本勝負を2-1で制し、eSPORTS国際チャレンジカップの優勝を手にした。

悔しさみせるアジア選抜

賞金300万円を手にした


(取材・文 石川祐介)

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