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UAE王子が準決勝カタール戦のチケットを買い占め…“忠誠心のある”UAEファンにのみ無料配布

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 アジアカップ2019準決勝のUAE代表対カタール代表の一戦を前に、開催国UAEの王子がチケットを買い占めたようだ。

 29日に開催国UAE代表とカタール代表による準決勝が開催される。それに先立ち、ナヒヤーン・ビン・ザイード王子はこの試合のチケット全てを買い占め、“忠誠心のあるUAEサポーター”に無料で配布すると25日にツイッターで発表。そして27日、そのチケットを求めて大勢のサポーターが殺到し、アブダビのスポーツカウンシルの前には長蛇の列ができた模様だ。しかし、その一方でUAEサポーター以外への配布は拒否されたと報じられた。

 もちろん、これには準決勝のカタール代表との一戦が行われるムハンマド・ビン・ザーイド・スタジアムをホームサポーターで埋め尽くす狙いがあるようだ。しかし、それとは別にカタールサポーターを遠ざける政治的な側面もあるのではないかと『The News Arab』などが伝えた。

 2017年以降、UAEとカタールとの関係は完全に冷え切っている状態に。外交的に問題を抱える中で行われた今大会のカタール代表の試合では、UAEやサウジアラビアのサポーターが国歌斉唱中にブーイングなどを行なっていた。

 さらに、25日の準々決勝でカタール代表が優勝候補の一角である韓国代表を敗退に導くサプライズを起こし、ベスト4に初めて勝ち上がってしまった。そのため、UAEの人々は非常に不快な思いをしているとの意見あるようだ。

 UAEサポーターで埋め尽くされたスタジアムで行われる29日のカタール代表戦で、アルベルト・ザッケローニ監督率いるUAE代表はどのような戦いを見せてくれるのだろうか。

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