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競泳女子・池江璃花子の白血病公表を受け…復帰果たした新潟DF早川がコメント発表

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新潟DF早川史哉がコメントを発表

 アルビレックス新潟に所属するDF早川史哉(25)は12日、クラブ公式サイトを通じて、白血病を公表した競泳女子日本代表の池江璃花子さん(18)に関するコメントを発表した。早川はプロデビューした2016年の4月から急性リンパ性白血病を患っていた。

 新潟の下部組織出身の早川は、U-17日本代表などの年代別代表に選出され、筑波大サッカー部の主将としても活躍。16シーズンに古巣新潟に加入すると、開幕戦デビューから3試合連続でフル出場した。しかし、4月24日の試合後にリンパ節の腫れが認められ、その後の検査で急性白血病と診断されていた。

 早川は長期療養が必要とされ、新潟と協議した上で17年1月に選手契約を一時凍結。抗がん剤治療や骨髄移植手術により順調に回復を遂げ、18年夏以降はトップチームに合流し、練習試合にも出場できるようになった。同年11月には契約の一時凍結が解除。経過観察、治療の継続は必要だが、19シーズンの契約も更新に至り、今後の活躍が期待されている。

 池江さんは12日に自身のツイッター(@rikakoikee)で白血病を公表。「私自身、未だに信じられず、混乱している状況です。ですが、しっかり治療をすれば完治する病気でもあります」と胸中を吐露し、「今は少し休養を取り、治療に専念し、1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたいと思います」と回復を誓った。

 早川はクラブ公式サイトで、「まずは、池江選手の病状がはっきりしていない現段階では、軽率な発言や憶測で判断し、メディアを通してお話するべきではないと思い、クラブを通じてコメントさせていただきます」と語り、自身の体験も踏まえつつ、率直な思いを伝えている。

「正直に自分としてはショックを受けていますし、他人事ではなく、自分のことのように感じています。池江選手の気持ちを考えると、言い表す言葉が見当たりません。これからどういう治療、どういう経過をたどっていくのかは分からないですが、競泳選手としての池江さんというより、一人の人間として病気に立ち向かってほしいです」

「選手として活躍されていて、周りの多くの方はどうしても綺麗なドラマのように、復帰して再び活躍する姿を見たいと期待していると思いますが、まずは一人の人間として元気になってくれることを僕は願っています。決して明るく前向きなことばかりでないと思います。池江選手には、周りの信頼できる人たちといろいろな想いを共有して、決して一人で背負いこまず、じっくりと強い気持ちをもって病と戦ってほしいです」

「僕自身、いろいろな人から温かい想いをいただいたことが、間違いなく大きな力になっています。しかし、それを背負い過ぎることなく、また期待を意識し過ぎずに自分のことを第一に想って進んでほしいと思います」

「だからこそ、白血病を経験した僕から周りの方々にお願いがあります。池江選手に温かい優しさをたくさん与えてほしいと思います。そういう想いが必ず池江選手の力になると思っています。それは、僕自身も感じてきたことでもあるからです」

「みなさんにはスポーツに関わる者として、リスペクトをもって池江選手を支えてほしいです。ぜひ、人の思いやり、温かみという部分で池江選手に寄り添い、温かい想いをみんなで届けていけたらと思います」

「今、SNSで『早川選手が2年、3年で復帰したから大丈夫』という話を目にしますが、それぞれの病気ですし、病気によってもそれぞれの段階があると思います。誰かと比較せずに池江選手のペースでしっかりと病気と向き合って進んでほしいのが一番の願いです」

「池江選手に対するリスペクトと思いやりをもって、彼女の戦いに大きな優しさと温かさをもって寄り添ってほしいです」

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