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浦和FW杉本健勇はほろ苦の45分間デビュー「バタついてしまった」

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空中戦で競り合うFW杉本健勇

[2.16 富士ゼロックススーパー杯 川崎F1-0浦和 埼玉]

 新天地でのデビュー戦はほろ苦い結果に終わった。今季、C大阪から完全移籍で浦和レッズに加入したFW杉本健勇はFW興梠慎三との2トップで先発。しかし、前半11分に2人が交錯して興梠が倒れるシーンがあるなど、連係面はまだまだ発展途上だった。

「今日は少し難しかった。奪ってからのカウンターを狙っていたけど、相手も切り替えが早くて、自分たちがバタついてしまった」。Jリーグ屈指のポゼッションを誇る川崎Fに対し、コンパクトに守ってカウンターを狙ったが、杉本自身もターゲットになり切れず、チームとしてもシュートはセットプレーからMF長澤和輝の1本のみ。少ないチャンスで1点を取るのは狙いでもあったが、前半21分の1本も枠を捉えられなかった。

 守備でのチーム全体のポジショニングについては「スライドのところは練習や練習試合のときよりも良かった。そんなに相手もチャンスをつくっていなかった」と手応えもあったが、「耐えて一発で(得点を)取るのが理想だった」と悔やんだ。

 結局、杉本は0-0で折り返したハーフタイムで交代。同じく新戦力のMFエヴェルトンも前半のみでベンチに下がり、オズワルド・オリヴェイラ監督は「通常の試合ならハーフタイムで交代はしないが、本日のルールでは5人交代できる。新加入の2人を交代させたが、彼らが悪かったから代えたわけではない。公式戦をこなすにつれてチームにフィットすると思う」とかばったが、不完全燃焼の45分間となった。

「縦パスのところもそうだし、もう少し出し手も受け手も要求し合わないといけない。また練習からやっていきたい」。ホームの埼玉スタジアムで行われた富士ゼロックススーパーカップ。5万2587人の観衆で埋まり、「お客さんがたくさん入ってくれて勝ちたかった」と悔しさは倍増だったが、「来週、Jリーグが始まる。切り替えて準備したい」と、23日のJ1開幕戦・仙台戦(ユアスタ)を見据えた。

(取材・文 西山紘平)

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