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元同僚・関川郁万からも刺激…甲府FW宮崎純真、プロ1年目で「必ずチャンスをつかむ」

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高校選抜に名を連ねるFW宮崎純真(山梨学院高3年→甲府)

[2.16 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 1-1 日本高校選抜 埼玉]

 不完全燃焼に終わった。日本高校選抜FW宮崎純真(山梨学院高3年→甲府)はスターティングメンバーに名を連ね、後半20分までプレー。4-3-3の左ウイングの位置に入り、時おり巧みなボールタッチでボールを前線へと運んだが、「個人で持ちすぎてしまった」と3トップを形成したFWバスケス・バイロン、FW西川潤との連係が噛み合わない場面もあり、「もうちょっと改善しないといけない」と不発に終わった試合を振り返った。

 プロ選手としての活動をスタートさせている宮崎だが、最終学年となった今年度の選手権では全国行きの切符を逃した。「最後の選手権に出れなかったのは3年間の中で一番悔しさが残る。本当に悔しくて、テレビでついていたらチャンネルを変えていた」というように、全国の舞台でプレーする同年代の選手たちの姿を見ることはできなかった。しかし、FC多摩ジュニアユース時代の旧友である流経大柏高DF関川郁万(→鹿島)が決勝戦までたどり着き、「やっぱりスゲーな」と刺激を受けたこともあり、流経大柏対青森山田の決勝戦だけは観戦したようだ。

 中学時代をともにした関川とは「ちょくちょく連絡を取っている」間柄。高校に進学して別の道を歩むことになったが、「流経大柏で1年から試合に出ていたし、プロ入りも先に決めたし、選手権でも活躍していた。焦りはなかったけど、素直にすごいなと思っていた」と常に意識する存在だった。

 最終学年となった今年度のインターハイでは流経大柏が予選敗退となり、関川との対戦は叶わず。宮崎は5得点を奪う活躍を見せてチームのインターハイ制覇に貢献したが、冬の高校選手権では山梨県予選の準決勝で敗退。「(山梨県代表となった)日本航空の山に自分たちがいたら、ベスト4で郁万とやれたのかと考えたりはしたし、郁万相手に点を取りたかったですね」と少しだけ悔しさを見せながらも、「プロの世界で対戦するチャンスはあると思うので、頑張っていきたい」と前だけを見据えた。

 甲府のキャンプに参加し、「今までやってきたことが甘かった」と高校生とプロとの違いを肌で感じた。現時点で「オフ・ザ・ボールの動きや判断、細かいポジショニング」と課題を挙げるが、伊藤彰監督の指導を受けながら「吸収できるものをドンドン吸収している」と克服に向けて、日々努力している。プロ1年目の目標として「試合に出場してゴールを奪う」ことを掲げつつ、プロの世界の厳しさを感じたからこそ「試合に関われないときに努力し続けられるかが大事だと思う」と足元を見つめながら、「頑張っていればいつか必ずチャンスが来ると思っている。そのチャンスを必ずつかめるようにしたい」と己を磨いていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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