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浦和サポーターの前でプレーした16歳GK鈴木彩艶「経験生かせたら」

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セービングを見せるGK鈴木彩艶(浦和ユース1年)

[2.16 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 1-1 日本高校選抜 埼玉]

 “ホーム”埼玉スタジアムのピッチに立った。高校1、2年生によって構成されたJリーグ選抜GK鈴木彩艶(すずき・ざいおん、浦和ユース1年)は後半開始から40分間の出場。ゼロックス杯前座試合で、浦和サポーターの前で堂々とプレーした。

 安定したセービングを見せていたが、終了間際にワンチャンスを決められた。高校選抜のU-16アジア選手権MVP西川潤(桐光学園高2年)がサイドをえぐり、エリア内からシュート性のクロス。構えていた鈴木の目の前でDFに当たってコースが変わり、ボールがゴールマウスに向かった。「集中力を持ってやろうと思っていましたけど、最後の時間帯で失点するのは今後の課題だと思います」。不運もあったが、後半アディショナルタイム2分の失点は次に生かす課題となった。

 2002年生まれ、ポテンシャルを秘める16歳はガーナ人の父と日本人の母を持つ。17年U-17W杯にチーム最年少の中3で飛び級招集され、世界大会を経験した。2歳年上にあたる00年組のGK谷晃生、GK梅田透吾の背中を追ったインド大会では、特にシュートストップにレベルの違いを感じた。「2歳上ということもあってスピードが全然違って、帰ってからもシュートストップはより良い準備をして対応できるようになりました」。

 今年は10月にU-17W杯が控えている。大会メンバーに選出されれば自身2度目。目標は前回大会の16強超え。唯一の02年世代、第3GKだった前回大会とは立場も変わるが、厳しい競争が待っている。「いいGKが揃っているので、より成長してあそこに選ばれたい。自分の持ち味や、一昨年の経験を生かせたら」と意気込んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)
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