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「ちょっとホッとした」5年ぶり復帰の湘南FW武富、開幕戦勝利に導く2ゴール

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2ゴールの湘南ベルマーレFW武富孝介

[2.23 J1第1節 湘南2-0札幌 BMWス]

 かつて2年間在籍したチームに5年ぶりの復帰を果たした。そのシーズンの開幕戦。湘南ベルマーレFW武富孝介は大仕事をやってのけ、チームに白星をもたらした。

 13、14年に湘南に在籍した武富は15年に柏、18年に浦和に移籍。しかし今季、浦和からの期限付き移籍で湘南に復帰した。5年ぶりに湘南のユニフォームに袖を通すことになったが、当時率いていたチョウ・キジェ監督が変わらずに指揮を執っていることもあり、「雰囲気や根本的なやり方、チームが目指すものや監督が求めるものは大きく変わっていないので、やりづらさはなかった」とチームに馴染むと、開幕戦のピッチに先発として送り込まれた。

 そして、0-0のまま試合が進む中、武富が試合を動かす。後半37分、右サイドをDF山根視来がえぐって送ったラストパスは札幌の選手に当たって混戦となるが、GKク・ソンユンがファンブルした隙を見逃さずに左足で押し込んで先制点を記録。「しっかりとボールをつないで視未が頑張ってクロスを上げてくれた。GKがファンブルしたので詰めただけ」と謙遜しつつ、「チーム全員で泥臭く守って、泥臭く攻めて頑張ったご褒美だと思う」と白い歯を見せた。

 さらに試合終了間際の後半45分には、勝負を決定付ける2点目を奪取。中盤でボールを受けると、左サイドを駆け上がるMF杉岡大暉に展開して自らはゴール前へ。杉岡のクロスをFW山崎凌吾が粘って落とすと、反応した武富が左足シュートでネットを揺らした。

 復帰戦で2ゴールという結果を残し、「もっとやらないといけないけど、ちょっとホッとしています」と胸をなでおろしながらも、「開幕戦で一つ勝っただけ、チームとしてもっともっと良くなると思うので、次に向けて良い準備をしたい」とすぐさま視線を前へと向けた。

(取材・文 折戸岳彦)

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