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20歳上の大先輩から受け継いだ“思い”…札幌MF菅大輝「引っ張っていかないといけない」

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北海道コンサドーレ札幌MF菅大輝(中央)

[2.23 J1第1節 湘南2-0札幌 BMWス]

 序盤はボールを保持する展開となった。押し込む時間帯が続き、決定機を生み出した。しかし、ゴールが奪えずに試合が進むと終盤の2失点で0-2の完封負け。北海道コンサドーレ札幌MF菅大輝は「攻撃面では自分たちが思ったような攻撃ができていたけど…」と悔しさを滲ませた。

 3-4-2-1の左アウトサイドに入った菅は守備面で体を張るだけでなく、攻撃に移れば果敢にタッチライン際を駆け上がってボールを呼び込んではリズムを生み出した。前半36分にはMFチャナティップのパスをPA内で受けると、対面したMF岡本拓也を巧みにかわして決定機を迎えるが、「右側が空いているのが分かった」とGK秋元陽太の動きを見極めて放ったシュートがカバーに入ったDF坂圭祐にクリアされてネットを揺らすには至らず、「持ってないですね」と声を落とした。

 0-0のまま進んだ後半37分には対面したDF山根視来に突破を許すと、その流れから先制点を献上。さらに同45分にはクロスボールに対してDF宮澤裕樹と動きが重なってしまい、クリアし切れなかったボールをつながれ、FW武富孝介にダメ押しとなる2点目を奪われてチームは開幕戦で黒星を喫した。「1失点目のところはしっかり寄せて、スライディングで一発で行かなかったら、ああいう結果になっていなかったかもしれないし、2失点目も声を掛けていたら多少は変わっていたかもしれない」と唇を噛みつつも、「そういう部分はしっかりこれからの練習で改善していかないといけない」と懸命に前を向いた。

 今季から背番号は38から4に変わった。4番は、11年から現役引退する昨季まで河合竜二氏が背負ってきた番号だ。「チームに良い緊張感をもたらして引っ張ってくれる存在だった」という20歳上の大先輩から受け継いだ番号。「若い選手もチームを引っ張っていかないといけないという意味も込めて、竜二さんの番号を着けさせてもらった。竜二さんや、竜二さんの知り合いの方から、僕がいいんじゃないかと言ってもらえたので、僕は竜二さんの思いを受け継いで戦わないといけない」と20歳の若武者は新シーズンに臨んでいる。

 昨季は33試合に出場してチームの躍進に貢献したが、「去年は試合に出ていただけで、結果という部分では何も残せなかった」と決して満足はしていない。「アシストやゴールという部分で全然物足りないので、そこにこだわりたいし、今年1年勝負の年だと思って頑張っていきたい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)

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