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[新人戦]先制されても慌てない高川学園、10番MF江尻が同点ゴール!

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高川学園高10番MF江尻彪留は同点ゴールを決めた

[3.18 中国高校新人大会決勝 高川学園高 1-1(PK4-2)立正大淞南高 広島スタジアム]

 インターハイ3回戦で2点ビハインドを追いつき、優勝校・山梨学院高を追い詰めた昨年同様、高川学園高は先制されても落ち着きを失わずに戦う強さが今年もある。中国高校新人大会決勝でも立正大淞南高に先制されたが、高川学園は後半に反撃。同点に追いつき、PK戦の末にタイトルを獲得した。

 その攻撃の中心になっていたのが10番MF江尻彪留(2年)だ。武器は「スピードに乗ったドリブル」。そのアタッカーは得意のドリブルで相手を押し返し、コンビネーションからシュートへ持ち込んでいた。後半14分にはこぼれ球を拾って前方のスペースへパス。FW吉村広利(1年)のマイナスのクロスを左足でねじ込んだ。

「同点ゴールは一人がニアに突っ込んでいってちょうどマイナスのコースに止まっていたら、そこに吉村が良いクロスを上げてくれて自分は決めるだけだった。相手に当たったけれど入って良かったです」とホッとした表情を見せた。

 江本孝監督は彼の課題について「守備」と断言する。本人もその課題を実感しており、常に試合出場ができるように改善していく構えだ。目指すのは日本代表FW南野拓実のようなプレーヤー。江本監督からも「南野みたいになれ」と言われているのだという。ライン間でボールを受け、そこからの推進力のあるドリブル、シュート、またスプリントや守備も……。その彼のような「チームにとって絶対的に必要な選手」(江尻)になれるように自分も努力していく。

 今年の目標については、「まずはインターハイ予選を絶対に優勝して全国大会、沖縄で輝いて大学にアピールしたいし、選手権は勝って去年の先輩たちの借りを返すくらいに本戦で暴れたいです」。そのために力を磨き、南野のように欠かせない存在になる

(取材・文 吉田太郎)

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