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[新人戦]181cmの高性能パサーMF山田真夏斗が先制ヘッド、立正大淞南はPK戦で敗れるも前向きな準V

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前半13分、立正大淞南高の181cmMF山田真夏斗が先制ゴール

[3.18 中国高校新人大会決勝 高川学園高 1-1(PK4-2)立正大淞南高 広島スタジアム]

 立正大淞南高は17本ものシュートを放ちながら、2点目を奪うことができず、PK戦の末に敗戦。2年ぶりの優勝を逃したが、南健司監督は「もうひと頑張りできなかったけれど、悪くはなかった」と前向きな感想を口にしていた。

 注目の181cmMF山田真夏斗(2年)は準々決勝、準決勝に続き、この日の前半もハイパフォーマンス。前半13分にMF三木進生(2年)の右アーリークロスから先制ヘッドを決め、その後も抜群のボールキープ力やピンポイントの展開などを見せ、「やっぱり違うな」(南監督)という力を見せていた。

 ただし、指揮官は「2点目を決める力をつけないといけない」。コンビネーションからPAへ抜け出し、角度の無い位置から放った決定的なシュートをGKに止められたりしていただけに、大型MFに2点目を決め切る力を求めていた。

 立正大淞南はこの日も左サイドのドリブラー、MF片淵竜鳳(2年)が簡単には止まらず、信頼厚いGK豊田純平(2年)はビッグセーブを連発。今大会はFWにコンバートされた石橋克之主将(2年)の活躍などもあった。決勝での得点は1にとどまったが、準決勝までの3試合で計12得点。どこからでも取れるという自信は高まったようだ。

 南監督が今後へ向けた強化策の一つとして挙げたのは、各選手のアキレス腱強化だ。決勝はアップダウンの激しい試合になったが、それは特に守備時の球際でボールを奪いきれずに自陣ゴール前まで走らされたことが影響しているという。この日足りなかった球際での「あと一歩の強さ」を生み出すことが期待されるアキレス腱の強化にも取り組む模様。2月の大学サッカー地域対抗戦、デンソーカップチャレンジサッカーに大量7人のOBを送り出している立正大淞南は今年も結果と育成の両方を目指していく。

(取材・文 吉田太郎)

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