beacon

“目覚まし役”冨安に続くA代表定着なるか…初招集FW鎌田大地「危機感はある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

A代表定着を狙う日本代表FW鎌田大地(シントトロイデン、写真左)

 日本代表は19日、合宿2日目の練習を行い、キリンチャレンジカップ・コロンビア戦(22日、日産ス)に向けて調整した。欧州リーグ戦のため合流が遅れた5選手も参加し、これで全員集合。A代表初招集のFW鎌田大地(シントロイデン)は「うまくて、細かく回せる選手が多いので、チームでやるよりやりやすい」と意気込みを語った。

 19日に合流した欧州組は、17日にリーグ戦のあったMF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(フローニンゲン)、MF柴崎岳(ヘタフェ)、DF冨安健洋(シントトロイデン)のアジア杯メンバー4人と、初招集の鎌田。5人は1時間弱にわたってランニングやパス回しで軽く汗を流した。

 この日、5人の中で取材対応があったのは鎌田のみ。2017年夏、プロ入り3年目でサガン鳥栖からドイツのフランクフルトに完全移籍し、今季は期限付き移籍先のベルギーで公式戦13得点を記録してきた22歳を、大勢の報道陣が囲んだ。

 主な注目点は欧州での成長について。しかし、本人は「そこまで自分自身変わったイメージはない。鳥栖の時よりも一個前(のポジション)をやっているから点は取れているけど、ゴール前のところは変わっていない」といたって冷静だ。

 リオ五輪世代のU-23日本代表合宿に呼ばれた時に比較すれば「知っている選手は多いし、気持ち的には楽」と落ち着いた様子を見せ、代表経験を積み重ねている同僚DF冨安健洋との情報交換に関する質問にも「特にないです。部屋に起こしに来るくらい」と笑顔でかわした。

 そんな飄々とした姿勢の裏側には、初招集とはいえども活躍するためにやってきたという覚悟が浮かぶ。「前で使われるんだったら目に見える結果が欲しい。そして得点以外でも起点になることができれば」。目指すは欧州でも積み重ねてきたのと同じ、ゴールという結果だ。

 FW大迫勇也の不在で1トップは空席だが、鎌田は本来1.5~2列目が主戦場。それでも「やったことないので分からないけど、ボールを回したりするチームなのでうまくハマれば全然できる」と不安はなく、ポストワークにも「ボールを受ける動き、身体の入れ方は日本にいた時よりできるようになった」と自信を見せる。

 コロンビア戦、ボリビア戦(26日、ノエスタ)で出場機会があればA代表初出場になるが、同僚の冨安は20歳にしてすでにA代表の主力級。「良いプレーをしないとダメという危機感はあるし、チャンスだと捉えている。やれないとダメだと思う」(鎌田)と甘えはない。

(取材・文 竹内達也)

TOP