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[スペシャルオリンピックス世界大会]SO日本代表はSOブルキナファソに連敗し、グループリーグ4位で終える

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18日のブルキナファソ戦。体格差に負け児と挑んだ(提供:サッカーSO日本代表チーム)

知的障害のある人たちにスポーツを通じて社会参加を応援する国際組織による世界大会「スペシャルオリンピックス(SO)夏季世界大会 2019」のサッカー競技は18、19日でグループリーグが行われ、今回から初めて知的障害のある「アスリート」と知的障害のない「パートナー」が同じチームでプレーする7人制の「ユニファイドサッカー」に挑むSO日本代表はSOブルキナファソ代表と2連戦。18日は0-4、19日は0-5で敗れ、グループ4位で大会を終えた。

 SOブルキナファソは運動量、フィジカル、スキルすべてにおいて日本を上回る実力国。しかもSO日本代表は17日のベルギー戦後、今大会3得点をあげていたパートナーの高橋佳汰や同じくパートナー山崎大輔が負傷により出場できなくなるなど、メンバー編成にも苦労した。

SO日本代表の西野累ヘッドコーチは悔しそうにこう振り返った。
「猛暑と連戦の疲れを感じさせない運動量を見せてくれていたが、シュートの精度が落ち、マークがズレはじめた後半に失点を重ねてしまいました。ディフェンスの数を増やし、深く分厚い相手の守備は、これまでの6試合で14ゴール上げた日本でも沈黙せざるを得なかった。世界との差を痛感させられる敗戦です」 

 この大会は14日の開幕前のグループ分けの予選でレベル別に分け、そのグループ内で順位を競った。1グループ5カ国あり、SO日本代表は予選から19日の3位決定戦までの全8試合で3勝4敗1分。グループ4で4位となった。

 チーム関係者は大会全体を振り返って、収穫を口にした。
「我々が大事にしてきた『全力で楽しむ』ことをアスリートとパートナーが実践できたことは高く評価したい」

 大会前に集まれる機会は限られたが、「勝つ」という目的のために自分たちでミーティングを開き、「全員がゴールを目指そう」というコメントが自然に出てくるようになった。実際、SO日本代表のフィールドプレーヤー11人のうち、6人がゴールを決めた。誰かに頼るのではなく、自分たちでやるという気構えの表れだ。これも、海外で行われた世界大会の環境が選手たちの成長を促したに違いない。中東の地で勝敗以上の財産を得たSO日本代表の選手たちは22日に日本に帰ってくる

≪試合のスコアと得点者≫
GL最終戦●0-4ブルキナファソ
3位決定戦●0-5ブルキナファソ

≪GL最終戦&3位決定戦の先発選手≫
GK井上敬之
FP望月大輔
FP石山裕太
FP安部大河
FP井上友博
FP橘勇佑
FP丸山祥太

【SOサッカー日本代表】
アスリート井上友博(長野)
アスリート石山裕太(長野)
アスリート丸山祥太(長野)
アスリート赤沼大地(長野)
アスリート春原翔(長野)
アスリート橘勇佑(京都)
パートナー井上敬之(長野)
パートナー望月大輔(長野)
パートナー山﨑大輔(長野)
パートナー髙橋佳汰(長野)
パートナー小山光(長野)
パートナー安部大河(京都)

ヘッドコーチ西野累(京都)
コーチ春原紀子(長野)
コーチ山本杉樹(長野)
※( )はSOの所属


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