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有言実行!ワールドグランプリは日本代表エース川村の2発でコロンビア撃破。明日、1位通過をかけてスペイン戦

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同点弾を決めた川村怜

【IBSAブラインドサッカーワールドグランプリ2019 A組】(品川区立天王洲公園)
日本代表 2-1(前半1-1)コロンビア代表

大会初戦でロシア代表に引き分けた日本代表は上位進出にはコロンビア代表戦はぜひ勝ちたい相手。ロシア戦後に「求められるのはゴールを決めること」と話していた主将の川村怜が有言実行の活躍を見せた。

 前半は逆境に立たされた。前半7分、味方のファウルで与えた相手FKからダビ・キンテーロが日本代表の壁を動かしてシュート。佐藤大介が一度ははじいたボールがゴールに吸い込まれ、先制点を許した。さらに13分にはコロンビアの自陣から攻めあがったジョン・ゴンザレスのドリブルを許し、3人がかわされシュートを浴びたが、ゴールの右に逸れてピンチは免れた。

 日本代表が追いついたのは前半17分。右サイドで黒田智成が競っていたボールがゴール前中央やや左にこぼれる。川村が体をターンさせながらボールを足元におさめると、相手DFがいないフリーの状態に。右足で流し込み、同点に追いついた。さらに後半終了間際、GK佐藤のロングキックに黒田が反応。右サイドから中に切れ込むと、たまらずコロンビア代表が反則をおかし、PKを得た。残り1秒。蹴ったら前半終了だったが、川村が蹴ったボールは正面をつき、同点のまま前半を折り返した。

 後半がはじまると黒田にかわって佐々木康裕がピッチに立つ。決定機が作れない時間帯が続いたが、後半5分すぎに再びピッチに戻った黒田が右サイドからゴール前に侵入。相手のファウルを誘い、PKを得たが、佐々木ロベルト泉のシュートは正面をつき、またも勝ち越しはならなかった。

 その後、日本代表は我慢の時間を強いられる。後半9分、10分とコロンビアにフリーでシュートを浴び、13分にもゴール前で混戦から抜け出されて真正面からシュートを打たれたが、いずれもGK佐藤の好セーブでゴールを許さず。後半17分、川村が自陣中央からドリブルで進み、意図的にストップしながらギャップを作り、3人を抜き去って右足シュート。待望の勝ち越しゴールを奪った。試合終了間際の残り26秒、黒田が反則を犯してPKを与えたが、コロンビア代表のアルディラのシュートは外れ、試合終了。勝ち点4と積み上げて2位に浮上した。明日21日、世界ランク4位のスペイン代表戦に挑む。

得点者
[日本代表]
川村怜(前半17分、後半17分)

[コロンビア代表]
ダビ・キンテーロ(前半7分)

≪先発メンバー≫
[日本代表]
前半
GK1佐藤大介
FP3佐々木ロベルト泉
FP7田中章仁
FP10川村怜
FP11黒田智成

後半
GK1佐藤大介
FP10川村怜
FP7田中章仁
FP8佐々木康裕
FP3佐々木ロベルト泉
ガイド 中川英治
監督高田敏志

[コロンビア代表]
前半
GK12ヨハン・アルディラ
FP10ダビ・キンテーロ
FP6ヨハン・アルディラ
FP2フレディ・ロペス
FP9ジョン・ゴンザレス

後半
GK12ヨハン・アルディラ
FP10ダビ・キンテーロ
FP6ヨハン・アルディラ
FP2フレディ・ロペス
FP9ジョン・ゴンザレス
ガイド マルロン・ミジャン
監督フェルナンド・ラミレス
【注】番号は背番号

ワールドグランプリ日程 / ルール
(取材・文 林健太郎)

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