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ワールドグランプリB組2位はイングランドに決定。23日に日本代表と激突

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長身なのに軽快な球さばきを見せるイングリッシュ(左)

【IBSAブラインドサッカーワールドグランプリ2019 B組】(品川区立天王洲公園)
イングランド代表 1-0(前半1-0)タイ代表

 昨年準優勝のイングランドが、世界ランク17位とB組の中で一番実力が低いタイ代表に貫禄勝ちした。前半はタイ代表のエース、パンヤウィット・クパンやスリヤ・インチュロスの足元に吸い付くようなドリブルに、ボールを奪えずに苦労していたが、前半18分、19日のトルコ戦でハットトリックを決めたダニエル・イングリッシュが自陣ゴール前のFKを起点にゴールを決めた。ドリブルで前進し、右に迂回しながらクパンを引き付けて抜き、一気に前進。残り2人のDFを前に一度ストップしてギャップを生み出し、その間を突破する。GKと1対1の状態を作り、左隅に落ち着いて流し込み、待望の先制ゴールを決めた。

 この大会で個人技が光るタイ代表のクパンは先制された直後の19分、左右に揺さぶりながら前に進むドリブルからシュートを放つも、GKの正面に。1-0で迎えた後半16分には、相手陣ほぼ中央で得たFKを起点に壁をずらして右足シュートを放ったが、ゴールポストに直撃し、得点を奪えなかった。

 イングランドは、決勝ゴールを決めた195cmのイングリッシュに象徴されるように180cm以上の大柄な選手がずらりと並ぶが、タイ代表は主力選手で一番高いのは176cmのクパン。この体格差によって、イングランド1人に対し、タイが3人のマークが必要となる場面が増え、後半途中からタイの足は止まってしまった。

B組2位通過のイングランドは23日、準決勝で日本代表と対戦する。今大会4得点目をあげ、主将としてチームを引っ張るイングリッシュは「(ゴールは)準決勝にむけてとてもうれしい。日本はとても戦術がしっかりしているし、体力的にもフィットしている」と日本代表を警戒していた。

得点者
[イングランド代表]
ダニエル・イングリッシュ(前半18分)

≪先発メンバー≫
[イングランド代表]
前半
GK1ディラン・モーパス
FP5ダニエル・イングリッシュ
FP7ブランドン・コールマン
FP9ロイ・ターナム
FP10ダレン・ハリス

後半
GK1ディラン・モーパス
FP3オーウェン・ベインブリッジ
FP5ダニエル・イングリッシュ
FP9ロイ・ターナム
FP10ダレン・ハリス
ガイド アダム・ベンドール
監督ジョナタン・ピュー

[タイ代表]
前半
GK2ラッティコーン・ニデン
FP4スリヤ・インチュロス
FP5チナコーン・ポンサパン
FP7パンヤウィット・クパン
FP10プラックロン・ブアヤイ

後半
GK2ラッティコーン・ニデン
FP4スリヤ・インチュロス
FP5チナコーン・ポンサパン
FP7パンヤウィット・クパン
FP9キッティコーン・バオディー
ガイド プラジャッ・リッヌゥッ
監督スリン・スンシリ
【注】番号は背番号

ワールドグランプリ 日本代表メンバー
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(取材・文 林健太郎)

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