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正GK狙う中村航輔、初の“森保式”に前向き「最大限理解し、実行する」

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定位置奪取を狙う日本代表GK中村航輔(柏)

 23人の中で唯一リーグ戦を回避して日本代表にやってきた守護神が森保ジャパン初出場を狙う。日本代表GK中村航輔(柏)はキリンチャレンジカップ・ボリビア戦(26日、ノエスタ)を2日後に控えた24日、「レイソルも勝利を目指しているし、代表選手として勝利を目指す」と意気込みを語った。

 キリンチャレンジ杯は国際サッカー連盟(FIFA)の定める国際Aマッチウィークに行われているため、各国リーグ戦は中断期間。しかし、柏レイソルが今季から所属するJ2リーグは例外だ。23日に行われたJ2第5節で柏は岡山と対戦。中村が今季初めて不在となった中、0-1で敗れて初黒星を喫した。

 もっとも、中村はチームの勝利を信じながら代表チームでの役割に集中している。「どんな状況でもやはり代表のゴールマウスは出たい。それはいつでも変わらない」。目指すは昨年6月のロシアW杯前に行われた親善試合・パラグアイ戦以来、約9か月ぶりとなるA代表のピッチだ。

 これまでA代表4キャップを記録してきた24歳だが、森保ジャパンの合宿に参加するのは初めて。前体制よりも積極的なビルドアップへの関与を求められる中、育成年代からポゼッションスタイルを経験してきたこともあり、適応に不安はなさそうだ。

「求められるものを最大限理解して、実行することが大切。それが監督の求めるものであれば、攻撃の部分でもチームを助けられれば良い」。そう前向きに語った中村は「チームとしてしっかりボールを保持する戦いを求めている。チームとしてそれを実行して勝利に近づきたい」と気負いはない。

 森保ジャパン発足以来これまで14試合。他の選手のプレーも参考にしながら自身の糧にしようとしている。「もちろん話をすることもあるし、練習や試合で彼らのプレーとチームのプレーを見て、やって…という作業はクラブと同じ」。リオ五輪世代が次々躍動する現代表、将来を嘱望され続けていた守護神も定位置奪取に挑む。

(取材・文 竹内達也)

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