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1トップで初先発濃厚の鎌田大地、掲げるテーマは「我慢」

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FW鎌田大地は1トップでの先発が濃厚

 新境地を切り開く。日本代表初招集のFW鎌田大地(シントトロイデン)は26日のキリンチャレンジカップ・ボリビア戦(ノエスタ)で初先発が濃厚。代表デビューとなった22日のコロンビア戦(●0-1)は後半34分からの出場だったが、「こないだは短い時間でチャンスをつくらないといけなかった。スタメンなら時間が長くなるし、チャンスは来る。そのとき自分がどれだけできるか」と、結果にこだわる決意だ。

 今季のベルギーリーグでは12ゴールを量産しているが、ポジションは2トップの一角、あるいはウイング。不慣れな1トップのポジションについては「いつもは1個後ろ。自分の触りたい場所で触れないので、そこはみんなに任せて、よりゴールを取れる動きをしたい」と、練習の中から連係を磨いてきた。

「チームとは役割がまったく違うので最初は難しかったけど、みんなと話して徐々に良くなっている」。2列目にはMF宇佐美貴史、MF香川真司、MF乾貴士が入る見通し。「あんまり下りないようにしている。(香川)真司くんだったり、2列目にはそういう選手が多いし、そこは足りている。しっかり我慢して頑張りたい」。チャンスメイクや球出しは中盤に任せ、自分はよりゴールに近い位置でプレーするイメージだ。

「ペナルティーエリアの近くでボールに触ったらチャンスになる。できるだけペナルティーエリアでボールに触りたい」。FW大迫勇也が絶対的なエースとして君臨する森保ジャパン。昨年のキリンチャレンジカップではFW小林悠やFW杉本健勇、今年1月のアジアカップではFW北川航也やFW武藤嘉紀が1トップで起用され、コロンビア戦ではFW鈴木武蔵が先発した。なかなか払拭できない“大迫依存”。今シーズン、海外組で最も多くの得点を決めている22歳の鎌田がゴールという結果で新たな選択肢を加える。

(取材・文 西山紘平)

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