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ワールドグランプリの5位決定戦は世界ランク6位のトルコ代表がエジャルの2ゴールでタイ代表を下す

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トルコの主将・エジャルが逆転ゴールを決めた

【IBSAブラインドサッカーワールドグランプリ2019 5-6位決定戦】(24日、品川区立天王洲公園)

トルコ代表 3-2(前半1-1)タイ代表

 今大会の開幕戦でアルゼンチン代表から先制ゴールを奪うなど健闘が光るタイ代表がグループリーグB組の20日に続き、トルコ代表との再戦に挑んだ。タイ代表は前半8分、ゴール前でスリヤ・インチュロスのシュートを止めにいったトルコのGKアリ・アクタシュがハンドの反則をとられてPKを得た。この試合を迎える前まで今大会3ゴールを奪っているパンヤウィット・クパンがトルコのGKアクタシュの逆をつき、先制ゴール。決めた瞬間、バク転を披露し、喜びを爆発させた。対するトルコ代表はエルザン・バイラクタルがスピードに乗ったドリブルでゴールに向かうと、タイ代表のチナコーン・ポンサパンがたまらず足をひっかけ、ファウルの判定でトルコ代表がPKを得る。エムラー・エジャルが確実に決めて同点に追いついた。タイ代表は前半15分にもクパンがPKを得たが、左に外して追加点ならず。前半は1-1で折り返した。

 後半開始早々、またクパンが決めた。左サイドを駆け上がり、中に切れ込んでシュートを放つと、トルコの選手の足に当たり、角度が変わって勝ち越しの2点目をあげた。その3分後に今度はトルコが反撃。左サイドからカフラマン・クルベトクルがタイのクパンに一度は倒されながら再び立ち上がり、中に切れ込んで同点シュートを決めた。さらにその2分後、タイのクパンのシュートが左に外れた直後の一瞬のスキを逃さなかった。ゴールスローがタイ陣のゴール前で待ち構えていたメルジャンの足元にピタリとおさまる。右足で決め、この試合初めてリードを奪った。

 その後も、タイのエース、クパンがさかんにゴール前に迫るも、ラマザン・クンドゥズらを中心に体を寄せてシュートをさせず。残り4分でタイの主将、プラックロン・ブアヤイの突進を、トルコの選手が倒し、ゴール前ほぼ中央でFKを与えたが、クパンのシュートはトルコDFの足に当たり、威力が弱まってゴールならず。1点を守り切り、トルコがタイを振り切った。トルコ代表が5位、タイ代表が6位となった。
 
得点者
[トルコ代表]
エムラー・エジャル(前半15分、後半7分)
カフラマン・クルベトクル(後半5分)

[タイ代表]
パンヤウィット・クパン(前半8分、後半2分)

≪先発メンバー≫
[トルコ代表]
前半
GK1アリ・アクタシュ
FP4カフラマン・クルベトグル
FP6ラマザン・クンドゥズ
FP9エルザン・バイラクタル
FP7エムラー・エジャル

後半
GK1アリ・アクタシュ
FP3エルトゥグルル・デミレル
FP4カフラマン・クルベトグル
FP6ラマザン・クンドゥズ
FP7エムラー・エジャル
ガイド ハサン・ユルドゥルム
監督ジョン・ボール

[タイ代表]
前半
GK2ラッティコーン・ニデン
FP4スリヤ・インチュロス
FP5チナコーン・ポンサパン
FP7パンヤウィット・クパン
FP10プラックロン・ブアヤイ

後半
GK2ラッティコーン・ニデン
FP4スリヤ・インチュロス
FP5チナコーン・ポンサパン
FP7パンヤウィット・クパン
FP6ワイ・ヤイマ
ガイド プラジャッ・リッヌゥッ
監督スリン・スンシリ
【注】番号は背番号

ワールドグランプリ日程 / ルール

(取材・文 林健太郎)

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