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久保裕也の先発起用を続ける理由は?ニュルンベルク監督は「信頼を感じ取ることが必要」

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ニュルンベルクにレンタル中のFW久保裕也

 ゲントからレンタルでニュルンベルクに加わっているFW久保裕也は、ドイツではいまだに公式戦でゴールを記録していない。暫定的にチームを率いるボリス・ショマーズ監督は、それでも同選手を先発起用し続ける理由を、地元紙『ニュルンベルガー・ツァイトゥング』とのインタビューで明かしている。

 昇格組のニュルンベルクはブンデスリーガ第26節消化時点で勝ち点13で最下位に沈み、1シーズンでの降格も現実味を帯びている状況。先月9日に残留争いのライバル、ハノーファーとの逆天王山を落としてミヒャエル・ケルナー前監督が更迭されたが、ショマーズ監督指揮下でも1分け4敗と負け込んでいる。

 そんな中、ショマーズ監督は前体制の下で出場機会が減少していた久保やFWミカエル・イシャク、MFエドゥアルド・レーベンらにチャンスを与え続けている。インタビューではそれでもなかなか期待に応えられていない3人の起用について聞かれ、「もちろん、多くの選手たちは監督交代をチャンスを見ており、アピールしようとするものだ」と返し、5試合連続先発出場中の久保については次のように語った。

「我々は彼に何を期待しているのか? 彼は現在、賛否両論が最も激しい選手だろう。おそらく、否定的な意見を向けられることが多い。だがホッフェンハイム戦(1-2)の我々のゴールの場面で、彼のファーストタッチを誰か見たのだろうか?」

 また0-1で敗れたフランクフルト戦で、久保がカウンター攻撃のチャンスを逃したことや競り合いでの勝負弱さを指摘されたショマーズ監督は、このように話している。

「クボは信頼を感じ取ることが必要なんだ。今は連続で複数の試合をこなす必要がある。素晴らしいテクニシャンの彼はわざとミスをしているわけではない。みんな、本来の彼が優れたパスを出すだけのクオリティを持っていることを知っている。彼がそれを取り戻すために、我々は努力しなければいけない」

 久保は22日に行われたチェコ1部のムラダ・ボレスラフとのテストマッチで2ゴールを決めて、5-1の大勝に貢献。インターナショナルウィーク明けの30日には第27節アウクスブルク戦に臨むニュルンベルクだが、25歳のアタッカーはその一戦でも結果を残したいところだ。

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