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久保建英の弾丸FK炸裂!! FC東京、17歳の決勝弾で55年ぶり秩父宮開催を制す

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MF久保建英の弾丸FKが決勝点に

[4.10 ルヴァン杯GL第3節 FC東京1-0鳥栖 秩父宮]

 ルヴァンカップは10日、グループリーグ第3節を各地で行い、FC東京サガン鳥栖が秩父宮ラグビー場で対戦した。“ラグビーの聖地”として知られる同所でサッカー競技が行われるのは1964年の東京五輪以来55年ぶり。後半39分、17歳MF久保建英の直接FKがそのまま決まり、FC東京が1-0で勝利した。

 ホームのFC東京はJ1第6節の清水戦(○2-1)から先発6人を変更。センターラインをGK林彰洋、DF森重真人、DF高萩洋次郎、FW永井謙佑ら主力組が固め、新たにU-21選手枠のMF岡崎慎が入った。
 対する鳥栖はJ1第6節の仙台戦(●0-3)から7人を入れ替えた。DF高橋祐治、DFカルロ・ブルシッチ、MF高橋秀人、FW金崎夢生が続けて先発。前半18分から途中出場した17歳MF松岡大起がスタメン起用された。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりに深く攻め込んだのはホームのFC東京。前半3分、左サイドを抜け出した永井が強烈なカットインシュートを放ったが、GK高丘陽平に阻まれた。対する鳥栖は同10分、松岡の持ち上がりからMF小野裕二につなぎ、金崎を経由した攻撃からMF安西和樹が左足で狙うも、シュートは林の正面に飛んだ。

 その後のFC東京はDF太田宏介の左足プレースキックで好機をつくり、何度も鳥栖ゴール前を襲ったが、前半28分のFWジャエルのヘディングシュートが枠を外れるなどなかなか得点に至らない。鳥栖もFC東京の攻勢に対してときおり6バック気味になって守るなど、落ち着いた対応で前半をスコアレスのまま終えた。

 FC東京は後半8分、永井が鋭い突破から左足で狙うもボールは高丘の正面。鳥栖は直後、安在に代わってFWイサック・クエンカを投入した。すると同9分、ゴール左斜め前でボールを持ったクエンカがふわりとしたシュートを狙い、ゴールポスト右上をかすめた。

 FC東京は後半18分、MFナ・サンホに代わって久保を投入。ピッチ上に2人の17歳が揃った。すると同19分、カウンターの応酬からジャエルのロングボールに反応した久保の突破は相手ディフェンスに阻まれたが、久保はそのまま攻め込んだ流れでスルーパスに反応し、エリア内左から惜しいシュートを放った。

 さらにFC東京は後半24分、左サイドからの縦パスを受けた久保がGKとの1対1からシュートを放ったが枠外。同25分には永井に代わって元鳥栖のFW田川亨介を投入した。対する鳥栖は同31分、FW趙東建を下げてFW豊田陽平を投入。FC東京は同33分、久保のスルーパスにジャエルが反応したが、シュートは大きく左に外れた。

 FC東京は後半39分、右サイドを攻め込んだ久保が倒され、エリア右脇の角度のないところでFKを獲得する。キッカーは太田ではなく久保。得意の左足から低く鋭い弾道で放たれたボールは壁の脇をすり抜け、ファーのゴールネットに突き刺さった。そのまま試合はタイムアップ。17歳の活躍で開幕2連敗のFC東京がグループリーグ突破に望みをつないだ。

(取材・文 竹内達也)
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