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[MOM2843]埼玉栄FW海津遼馬(3年)_キックに自信持つFWが同点アシスト&決勝ゴール!

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延長後半5分、埼玉栄高FW海津遼馬が決勝点となるPKを決める

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.14 関東大会埼玉県予選2回戦 昌平高 2-3(延長)埼玉栄高 昌平高G]

 埼玉栄高は、2度先行されながらも延長戦の末に、新人戦王者の昌平高撃破。粘り強く守り、3点を奪った試合は全員がヒーローと言えるような戦いだった。その中でコーチ陣が選んだマン・オブ・ザ・マッチはFW海津遼馬(3年)だ。

 海津は前半から身体を張ったボールキープや献身的なスプリント、プレスバックなどで奮闘。特に光ったのは本人も自信を持つ右足キックの精度とパワーだ。前半には左サイドからカットインして強烈な右足シュート。セットプレーのキッカーも務める海津は延長前半3分に勝ち越された直後、正確な右足FKでCB久志本大地(3年)の同点ヘッドをアシストした。

 そして延長後半5分、「(後ろの選手が)守備をしっかりと頑張ってくれていたので、前線で身体を張って前行こうと思っていました」という彼の右足が決勝点をもたらす。連続攻撃から右中間でボールを持った海津は右足シュート。強烈な一撃が相手DFのハンドを誘い、PKとなった。

 自らPKスポットに立った海津は「強い気持ちで思い切って」右足を振り抜いてゴール。すると、「応援してくれているので、入りたくても入れないメンバーの分も点決めたら絶対に行こうと思っていました」と応援席に駆け寄り、歓喜の中心になっていた。

 サイドから仕掛けてゴールを奪う部分はMF中島翔哉、スプリントはMF原口元気のプレーが理想。技術レベル高く、攻守の切り替えのスピードも速い昌平相手では上手くいかないことの方が多かった。それでも、「今までで一番嬉しかったです」というゴールを決め、勝ったことで自信を得たMFは、ここからさらなる活躍を狙う。

「満足せず、この後も勝って関東に出ることが目標です」とコメント。準々決勝でもチームにゴールをもたらし、応援してくれる仲間たちとまた喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)

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