beacon

ウイイレ「3vs3」で世界の扉開いた日本代表Beginners、アジア制覇逃しさらなる成長誓う

このエントリーをはてなブックマークに追加

chip(中央左)、Masachu(中央右)、Q(右)のBeginnersは世界大会へ

『ウイニングイレブン(ウイイレ)2019』の世界No.1プレイヤーを決めるコナミ公式eスポーツ選手権「PES LEAGUE 2019」のアジア予選にあたる「PES LEAGUE 2019 ASIA REGIONAL FINALS」が20日、21日に都内のJFAハウスで開催され、「CO-OP(3vs3)部門」では日本代表のBeginnersが準優勝。6月下旬開催の世界大会「PES LEAGUE 2019 WORLD FINALS」出場権を獲得した。

 20日のグループステージでは2位に食い込み、決勝進出を果たしたBeginners(日本)。この時点でWORLD FINALSの出場権を獲得した。アジアでの頂点に立つべく臨んだ決勝の相手は、グループリーグでも0-3で敗れたWANI(インドネシア)。序盤で2失点したBeginnersだが、Qの縦パスを受けたchipが右足シュートで1点を返し、1-2と点差を詰める。

 その後は再び1失点を喫して1-3とリードされるが、終盤にはchipのアシストを今度はQが決め、2-3で1点差までにじり寄った。雄たけびを挙げるBeginnersの面々。互いを鼓舞して勢いに乗るが、試合は無情にもそのまま終了となり、Beginnersは準優勝に終わった。

「本当は先制したかったんですけど、先を越されてしまった。特に(ZEUS)FAIDANのドリブルを止めることができなかった」(Q)

「戦術面に関しては、Qさんが言っていた通りで、気持ちの面ではチームとしてはお互いを鼓舞し合って戦えたと思う。あとは技術面で個人個人の力、チームでの連係を見直して立て直したい」(Masachu)

「決勝は予選と違って、みんなリラックスしてやろうっていう風に決めていたんですけど、相手の前線でのキープ力とか、マークの剥がし方が巧くて、守備が後手後手になって先制されてしまった。失点が重なって後半は攻撃意識を上げて攻めたんですけど、追いつかなかった」(chip)

 各々がチームの収穫と課題を挙げ、次なる大きな舞台に向けて気持ちを切り替える。ひとつの画面の中で3人の仲間が戦う特殊な“チーム戦”。それぞれの考え方を共有しないと、バラバラな方向へ走り出してしまう難しさがある。

 Beginnersが結成されたのは2018年10月頃。もともとQとMasachuは同じチームで、昨年の「PES LEAGUE」にも出場していた。chipは「2人から声かけてもらって、じゃあやろうか」という流れでチームに参加。「PES LEAGUE」の経験はなかったが、「ひとつ先のパスを見ないといけないチーム戦で、視野が広いchipさんの加入が大きかった」(Q)と連係面で大きく向上したという。

 WORLD FINALSまではあと約2か月。さらなる高みの戦いでは、個人スキル以上に「いかにチーム全体で意識を統一し合っているか」(Q)が鍵になる。「もう少し戦術の幅を広げるために違うフォーメーションとかも仕上げていく。世界大会は全員格上になると思うので、しっかり1勝1勝を大事にして。世界一になれるように頑張っていきます」(Q)。3人の大きな志はしっかりと同じ方向を見据えている。

(取材・文 石川祐介)

●PES LEAGUE(ウイイレ)2019特集ページ
●茨城国体 全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019ウイイレ部門

TOP