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アタランタが56年ぶり伊杯優勝に王手! 小兵“10番”の地を這う決勝ミドル炸裂、ビオラのエースはピッチで俯く

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アタランタが56年ぶり優勝に王手

[4.25 コッパ・イタリア準決勝 アタランタ2-1フィオレンティーナ]

 コッパ・イタリアの準決勝第2戦が25日に行われ、アタランタはホームでフィオレンティーナと対戦し、2-1で勝利。第1戦は3-3で2試合合計5-4とし、アタランタが1995-96シーズン以来の決勝進出を果たした。

 開始3分で先制したのはフィオレンティーナ。FWフェデリコ・キエーザのパスに反応したFWルイス・ムリエルが相手の最終ラインを突破し、相手GKとの1対1を冷静に決め切った。

 しかしアタランタもすかさず反撃に出る。190cmの技巧派FWヨシプ・イリチッチがPA内にパスを通すと、164cmの“軽業師”MFアレハンドロ・ゴメスが巧みなタッチでファウルを誘発。絶好のPKを獲得し、イリチッチが左足シュートで同点PKを叩き込んだ。

 後半に入ると互いに拮抗状態。フィオレンティーナは後半2分、MFマルコ・ベナッシがPA左からゴールに迫るも、GKに阻まれる。アタランタも同5分、中盤でパスを受けたA・ゴメスが細かいタッチの高速ドリブルから右足を一閃。しかしこちらもGKにはじかれた。同15分にはアタランタのフィジカルモンスター、FWドゥバン・サパタがPA内で相手DFのマークを受けながら反転シュート。だが、わずかにゴール左に逸れてしまう。

 1-1の同点のまま迎えた後半24分、再び試合が動く。アタランタはA・ゴメスが右サイドでボールを収めてドリブル突破。PA右角まで入り込むと、豪快な右足シュートを放つ。鋭く地を這う弾道は相手GKに一度はじかれるも、勢いは止まることなく、そのままゴールマウスに吸い込まれた。

 試合はそのまま終了し、アタランタが2-1で勝利した。2試合合計5-4で23年ぶりの決勝進出を果たし、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督や選手たち、ホームのサポーターは喜びを爆発。一方、18年3月に急逝した主将DFダビデ・アストーリのために優勝を狙っていたフィオレンティーナは悔しさを滲ませる。移籍も囁かれるエースのキエーザはピッチ上で微動だにせず、しばらく顔を俯かせた。

 コッパ・イタリアは直近4シーズンでユベントスが4連覇していたものの、アタランタによって準々決勝で敗退。王者不在の中、1962-63シーズン以来となる2度目の優勝を狙うアタランタは、5月15日にラツィオと決勝で相まみえる。

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