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ACL日本人最多出場&最多得点、ダメ押し弾の興梠「まだ何も成し遂げてない」

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ダメ押しゴールを決めたFW興梠慎三

[5.21 ACLグループG第6節 浦和3-0北京国安 埼玉]

 浦和レッズFW興梠慎三がACLの日本人最多出場記録を樹立した。2トップの一角で先発し、ACL通算59試合目の出場。MF遠藤保仁(G大阪)の58試合を超えると、2-0の後半26分にはACL通算21得点目となるダメ押しゴールを決め、自らが持つ日本人最多得点記録も更新した。

 2-0で折り返した後半28分にはMF森脇良太の右クロスに頭で合わせるもゴール右へ。「今日は取れないのかなと思っていた」という矢先の後半36分、MF山中亮輔のスルーパスからPA内左深い位置まで切れ込んだFW武藤雄樹のマイナスの折り返しを冷静に左足で流し込んだ。

「武藤が深い位置までえぐって、GKとDFの間を狙うか、引いて狙うかだった。相手の体勢を見て、ここに来るんじゃないかと思って下がったら本当に(パスが)来て、あとは決めるだけだった。(武藤と)2人の息が合ったゴール」

 エースのゴールで3-0の完勝劇を締めくくったが、本人は「パーフェクトに近いゲーム。自分はあんまりよくなかったけど」とチームメイトに感謝する。「みんながハードワークして自分のこともカバーしてくれていた。どこかで点を取らないとなと思っていたし、取れて良かった」と安堵した。

 勝つか、0-0の引き分けがグループリーグ突破の条件だった一戦で3-0の完封勝利。2位で決勝トーナメント進出を決めた。蔚山現代(韓国)と対戦する決勝トーナメント1回戦は第1戦が6月19日にホーム、第2戦が6月26日にアウェーで行われる。「まだグループリーグを突破しただけ。まだ何も成し遂げていない。次も重要な試合になるし、またACLのタイトルを取れるように頑張りたい」。2年ぶり3度目のアジア制覇へ、まずは第一関門を突破した。

(取材・文 西山紘平)
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