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全得点に絡んだ浦和FW武藤「今日のいい感触を忘れない」

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浦和レッズFW武藤雄樹

[5.21 ACLグループG第6節 浦和3-0北京国安 埼玉]

 足がつるまでピッチ上を縦横無尽に駆け抜けた。後半アディショナルタイムにピッチを後にするまで戦い抜いた浦和レッズFW武藤雄樹は「あまり足をつらないので、久しぶりにつった」と苦笑しつつも、3-0の快勝、そしてグループリーグ突破に充実した表情を浮かべた。

 17日に行われたJ1リーグ第12節湘南戦で、浦和はターンオーバーを採用して武藤はベンチ外となっていたこともあり、「コンディション的にすごく良かったし、今日はイケると自信を持ちながら良い試合の入りができた」とキックオフからエンジン全開。ピッチ狭しと駆け回ると、前半34分にはMF長澤和輝の先制点をアシスト。そして、同41分には自らゴールを陥れる。

 自陣から粘り強く長澤がボールを運ぶと、中央から武藤が走り込む。「前で興梠(慎三)さんが相手をつってくれていたので、僕のところがフリーになっているのが分かった。『出してくれ』という感じだった」。そして、しっかりと周囲を確認していた長澤からパスを呼び込むと、「長澤が良いボールを出してくれて流し込むだけだった」と右足のシュートでネットを揺らして貴重な追加点を奪った。

 だが、これで終わらない。後半36分にはMF山中亮輔とのパス交換で左サイドを駆け上がると、折り返しから興梠のダメ押しゴールをアシストした。

 自身は全得点に絡むだけでなく、チームは3-0の完封勝利でグループリーグ突破を決めた。「今日に関しては本当に良い部分が多く出たし、GL突破を決められたことは良かった」と喜びを表しつつ、「でも、まだ何も成し遂げていない。これをリーグ戦にもつなげられるように、今日のいい感触を忘れないようにしたい」と表情を引き締め、次なる戦いへと臨む。

(取材・文 折戸岳彦)
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