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東京五輪世代が歴史的勝利!! 相馬&小川弾のU-22日本代表、PK戦制してトゥーロン国際初の決勝へ

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2度の同点劇を導いたMF相馬勇紀(名古屋)とFW小川航基(磐田)

[6.12 トゥーロン国際大会準決勝 U-22日本 2-2(PK5-4) U-22メキシコ]

 トゥーロン国際大会は12日、準決勝を行い、東京五輪世代のU-22日本代表はU-22メキシコ代表と対戦した。2-2で迎えたPK戦の末、5-4で勝利。2002年、08年に続いて3度目の準決勝挑戦で史上初の決勝進出を果たした。15日の決勝ではブラジル対アイルランドの勝者と対戦する。

 コパ・アメリカが行われるブラジルに滞在中の森保一監督に代わり、横内昭展監督代行が指揮を執っている日本。2008年以来の進出となった準決勝でもチーム立ち上げ当初から一貫して採用してきた3-4-2-1のシステムで臨んだ。グループリーグ第3節のU-19ポルトガル戦(●0-1)からは先発7人を入れ替えた。

 GKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)がゴールを守り、3バックは右からDF大南拓磨(磐田)、DF岡崎慎(FC東京)、DF椎橋慧也(仙台)。ウイングバックは右にMF相馬勇紀(名古屋)、左にMF川井歩(山口)が入り、ダブルボランチはMF高宇洋(G大阪)とMF田中碧(川崎F)。2シャドーはMF岩崎悠人(札幌)、MF神谷優太(愛媛)が組み、1トップはFW旗手怜央(順天堂大)が務めた。

 試合は互いに固さの見られる立ち上がり。ボール保持時の日本は最終ラインからゆったりとボールを回してメキシコのスペースをうかがうが、前傾気味の4-1-4-1で構えてくる相手をなかなか崩せない。ようやく前半41分、旗手が強引な突破から右足を振り抜いてチーム初シュートを放つも、相手GKの正面を突いて0-0のまま前半を終えた。

 日本は後半3分、川井が敵陣右サイドでボールを奪うと、斜めのパスから旗手が振り向きざまのシュートを狙うも再びGK正面。すると同5分、メキシコはMFパオロ・ユリザルのアーリークロスにFWヘスス・ゴディネスがヘディングで合わせ、先制ゴールを奪った。日本は大南がマークに付いていたが、競り勝てなかった。

 1点ビハインドとなった日本は後半10分、神谷に代わってFW小川航基(磐田)を投入。その後も右サイドの川井を起点に攻撃を組み立て、同16分には攻め上がってのクロスから岩崎が惜しいヘディングシュートを放った。同22分、メキシコはFWハイロ・トーレスがペナルティエリア内から右足で狙ったが、オビがビッグセーブを見せた。

 日本は後半25分、椎橋に代わってDF田中駿汰(大阪体育大)を投入。すると直後の同27分、岩崎のポストプレーに反応した田中碧のシュートはクロスバーに阻まれたが、左サイドへのこぼれ球に反応した相馬がダイレクトシュート。これがゴール左隅に突き刺さり、同点に追いついた。

 さらに攻勢を強める日本は後半34分、川井に代えてMF長沼洋一(愛媛)を入れる。ところが同41分、メキシコは右サイドからDFアラン・モゾがクロスを送ると、途中交代で入った前回大会得点王のFWエドゥアルド・アギーレが強烈なヘディングシュート。これがネットを揺らし、日本は終了間際に勝ち越しゴールを献上した。

 それでも後半44分、日本は諦めなかった。右サイドを駆け上がった旗手が左サイド裏へフィードを送り、途中出場の小川が突破。相手DFのミスを突いてGKとの1対1を迎えると、冷静な右足シュートを流し込んで土壇場で追いついた。最終盤にはオビのミスから決定的なシュートを放たれたが、田中碧がヘディングでクリアし、規定の90分間を終えた。

 延長戦を行わずに迎えたPK戦では日本が後攻。1人目の小川、2人目の相馬、3人目の岩崎がいずれもゴール右のコースに落ち着いて決めると、メキシコは4人目のA・モゾが左クロスバーに当てて失敗してしまう。相手のミスに救われた日本は4人目の長沼、5人目の旗手が右コースにしっかり決め切り、史上初の決勝進出を果たした。

▼第47回トゥーロン国際大会

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